雨の中を走行するバイク(ハバガットの豪雨のイメージ)

ニュース

ハバガット再び強化、PAGASAが大雨警報 バターン・サンバレス・パンパンガにオレンジ、首都圏やカビテに洪水注意 9月9日まで

2026年09月07日

フィリピン気象庁(PAGASA)は2026年9月7日、熱帯低気圧クロバン(フィリピン名ピランドク)によって南西モンスーン(ハバガット)が再び強まり、ルソン・ビサヤの各地で9日水曜日まで大雨と雷雨が続く見通しだと発表しました。マニラ首都圏でもにわか雨や雷雨が予想され、低地や川沿い、市街地では局地的な冠水に注意が必要です。今週前半に外出や通勤を控える人は、この記事で対象地域と警報レベルを押さえておくと動きやすくなります。 PAGASAの大雨警報 どこがどのレベルか PAGASAは9月7日午前9時50分に大雨警報第1号を、午前11時50分には第2A号へと段階を引き上げました。第2A号ではバターン州(ディナルピハン、エルモサ、モロン)、サンバレス州(オロンガポ、スービック、イバなど)、パンパンガ州(ポラック、ルバオ、サンフェルナンドなど)にオレンジ警戒レベルが出され、これらの地域では洪水の発生が「切迫している(threatening)」とされました。以下がその第2A号の発表です。 黄色警戒レベルにはカビテ州、ラグナ州のほか、マニラ首都圏ではラスピニャスとムンティンルパ、さらにブラカン州やバタンガス州、リサール州の一部が含まれ、洪水が起こりやすい場所での浸水が想定されています。首都圏の他の市(ケソン市、マカティ、マニラ、パサイなど)は「弱〜中程度、ときどき強い雨」の区分で、3時間程度は続くおそれがあるという説明でした。警報は段階的に更新されるため、下の第1号・第2号と読み比べると強まっていく流れがつかめます。 報道各社の伝え方 焦点は洪水と地滑り 気象専門家のアウレリオ氏は5日午前の会見で、今後24時間のうちにサンバレス、バターン、バタンガス、オクシデンタル・ミンドロで50〜100ミリの強い雨が予想されると述べています。地元紙デイリー・トリビューンも、ハバガットがルソンとビサヤに雨を降らせ続け、複数の地域でにわか雨があり得ると伝えました。数字と地名を並べると、雨の中心が首都圏の西側〜北西側に寄っていることが見えてきます。 在住日本人・旅行者の反応 マニラ在住の税理士アカウントは9月7日朝、「従業員に在宅勤務を指示した」という投稿が周囲に見当たらないとして、雨は思ったほどではなかったのかと現地から書いています。警報の強さと体感のズレを冷静に見ている一言でした。 子どもを朝6時半に送り届けたという在住者は「今日もフィリピンは雨すぎる」と眠気まじりにこぼしていて、日常が雨に押されている様子がにじみます。マニラから短く「マニラは雨です」とだけ報告する投稿もありました。渡航を控えた人からは「フィリピンに行く時ずっと雨なのでは、少しは観光したいのに」と、旅程を心配する声も。予定を組んでいる読者にとっては他人事ではないでしょう。 現場と実用情報 休校の確認を忘れずに ニュースサイトのサミット・エクスプレスは9月7日、悪天候と続く洪水を理由に一部の地方自治体(LGU)が同日の授業を取りやめたとして、休校リストの更新版を投稿しました。お子さんが現地校やインターに通うご家庭は、居住する市の最新の告知を必ず確認してください。 実用面での備えを挙げておきます。オレンジ警戒のバターン・サンバレス・パンパンガ方面へ車で向かう予定があるなら、9日水曜日までは日程の前倒しか延期を検討したいところ。首都圏でも川沿いや低地は短時間の豪雨で冠水しやすいため、地下駐車場の車は高い場所へ移すと安心です。冠水した道を歩くとレプトスピラ症の感染リスクがあるので、素足やサンダルでの通行は避け、帰宅後は足を洗うようにしましょう。 数字で見る今回の大雨 項目内容気象システム南西モンスーン(ハバガット)+熱帯低気圧クロバン予想期間9月7日〜9日(水)24時間の予想雨量サンバレス・バターン・バタンガス・オクシデンタルミンドロで50〜100ミリオレンジ警戒バターン/サンバレス/パンパンガの一部黄色警戒カビテ、ラグナ、首都圏の一部(ラスピニャス・ムンティンルパ)ほかクロバンの位置ルソン最北端の東北東約1,195キロ(7日午前10時時点) SNSで天候を追うときの注意 警報レベルや雨量は数時間ごとに更新されます。判断は個人の投稿ではなく、PAGASA公式(@dost_pagasa)や居住地のLGUの告知を基準にしてください。拡散されている冠水動画には過去の別の豪雨のものが混ざることがあり、投稿日時と撮影場所が確認できないものは参考程度にとどめるのが安全です。 よくある質問 Q. 台風が上陸するのですか。いいえ。クロバンはフィリピン責任地域(PAR)に入る可能性が低いとされ、直接の上陸ではなくハバガットを強める形で雨をもたらしています。 Q. マニラ首都圏は休校ですか。市によって対応が分かれます。7日時点で一部のLGUが授業を取りやめており、居住地の告知で確認するのが確実です。 Q. いつ天気は回復しますか。PAGASAは9日水曜日までルソン・ビサヤへの影響を見込んでいます。その後の見通しは更新される予報を確認してください。 出典 PAGASA大雨警報(2026年9月7日発表、@dost_pagasa)/BusinessWorld「Enhanced southwest monsoon to drench Luzon, Visayas until Wednesday」(2026年9月7日)/Philstar「Heavy habagat rain threatens floods in 4 Luzon provinces」/The Summit Express、Daily Tribune各投稿(2026年9月7日)。

ニュース

LTFRBがGrab等の配車車両枠8,750台を開放 マニラ首都圏は7,500台をEV限定に 通勤への影響を整理

2026年09月06日

フィリピンの陸上運輸フランチャイズ規制委員会(LTFRB)は2026年9月6日、配車アプリ(TNVS=Transport Network Vehicle Service)向けの新規車両枠を、マニラ首都圏とイロコス地方・ビコル地方で合計8,750台分開放したと発表しました。GrabなどのアプリでつかまえるTNVS車両が増えることになり、通勤・通学や生活の足に関わる話題です。この記事では、公表された枠の内訳と、在住者の生活にどう関係しうるかを事実ベースで整理します。 枠の内訳:マニラ首都圏の7,500台はEV限定 今回の最大のポイントは、マニラ首都圏(NCR)に割り当てられた7,500台分がすべて電気自動車(EV)に限定されている点です。LTFRBによると、対象となるのはプラグインハイブリッド車(PHEV)とバッテリー式電気自動車(BEV)で、通常のガソリン・ディーゼル車(ICE)や、PHEV以外のハイブリッド車(HEV)は今回の枠の対象外とされました。政府が掲げる「近代的で環境に優しい公共交通」の方針に沿った措置だと、LTFRBのグレッグ・プア委員長代行は説明しています。 地方の枠も同時に開放されました。イロコス地方には合計650台分が割り当てられ、うちイロコス・ノルテには内燃機関車と非内燃機関車が各75台ずつ、イロコス・スールとラ・ウニオンにも同じ配分がなされています。パンガシナンには200台分(内燃機関車と非内燃機関車が各100台)、ビコル地方には600台分(うち半数がEV)が承認されました。 なぜ増枠されたのか LTFRBは、通勤客の増加に対してTNVSの割当が不足していることが監視と調査で判明したため、今回の増枠に踏み切ったとしています。同委員会は「都市部・商業・行政・観光の拠点が拡大し、安全で信頼でき、利用しやすい交通サービスへの需要が高まっている」という趣旨の分析結果にも言及しました。ラッシュ時にアプリでなかなか車がつかまらない、料金が跳ね上がる、といった首都圏でおなじみの状況に対する供給側の対応、と読み取れます。 在住者の生活への影響 車を持たずにアプリの配車に頼って移動する在住日本人にとっては、供給台数が増えれば待ち時間や需要ひっ迫時の割増料金がやわらぐことが期待されます。ただし、今回発表されたのはあくまで「枠の開放」であり、実際に街を走る車が即座に増えるわけではありません。LTFRBは、この措置を定めた覚書回状(Memorandum Circular 2026-084)が一般紙に公告された後に、枠の申請受付を始めるとしています。増車が体感できるまでには申請・登録・車両手配の時間がかかる見通しです。 数字で整理 地域枠(台)備考マニラ首都圏(NCR)7,500EV(PHEV/BEV)限定イロコス地方650ノルテ・スール・ラ ウニオンに配分パンガシナン200内燃・非内燃 各100ビコル地方600うち半数がEV合計8,750覚書回状2026-084 利用時の注意 枠が開放されても、供給が需要に追いつくまでには時間差があります。台風やハバガット豪雨で道路が冠水した日は配車が集中し、増枠後もアプリがつかまりにくくなることが予想されます。悪天候時は早めの手配、あるいはLRT・MRTなど鉄道との併用を前提に動くのが現実的でしょう。EV限定という条件が、実際に何台の車両が首都圏の枠を埋めるかにも影響する可能性があります。 よくある質問 Q. すぐに配車がつかまりやすくなりますか。A. すぐには変わりません。覚書回状の公告後に申請受付が始まる段階で、実際の増車はその先になります。 Q. マニラ首都圏の枠はなぜEV限定なのですか。A. 政府の「近代的で環境に優しい公共交通」方針に沿った措置で、対象はPHEVとBEVに限られます。ガソリン・ディーゼル車は今回の枠の対象外です。 Q. 8,750台はいつ決まったのですか。A. LTFRBが2026年9月6日に発表しました。根拠は覚書回状2026-084です。 出典 Inquirer.net「LTFRB opens 8,750 slots for TNVS units in Metro Manila, Ilocos, Bicol」(2026年9月6日付、LTFRBの発表およびグレッグ・プア委員長代行の説明、覚書回状2026-084に基づく)。

ハバガットによる洪水で冠水した通りを歩く人々(2026年8月、リサール州カインタ)

ニュース

ハバガット豪雨の「その後」 NLEXで最長22時間の立ち往生、パンパンガ327バランガイ浸水 レプトスピラ症435件の注意点

2026年09月03日

ルソン島中部・北部を襲い続けたハバガット(南西モンスーン)の豪雨は、9月3日時点で雨のピークこそ越えつつありますが、被害は「その後」の段階に入っています。パンパンガ州では9月1日時点で327のバランガイが浸水し、水が引かないまま道路・健康・物流への二次被害が広がっています。この記事では、速報ではなく数日単位で続く「浸水後の生活影響」を、現地SNSの反応とともに整理します。規模の大きさに触れるのはここまでとし、以下は在住者が実際に何に備えるべきかに絞ってお伝えします。 NLEXの立ち往生 ― 週末に最長22時間、いまも渋滞 北ルソン高速道路(NLEX)のパンパンガ州サンシモン付近では、先週末の冠水で数千台が動けなくなり、一部の運転手はおよそ22時間も足止めされました。9月3日午前6時50分時点でも、NLEX運営会社はトゥラオク北行き区間で約1.5キロの渋滞が続いていると発表しています。空腹の乗客に食べ物を売った家族の様子を伝える投稿も広がりました。 次の投稿は、8月31日夜のNLEXパンパンガで立ち往生した乗客に、ある家族が食べ物を売った様子を紹介したものです。投稿者は「渋滞はほぼ12時間動かなかった」としています。なお動画は投稿者自身の撮影ではなく別の人物からの転載とされ、撮影者と投稿者は同一とは限りません。 水が引かない ― 「雨が止んでも水位は上がる」 パンパンガの浸水は、雨が止んだ後も油断できないのが特徴です。パンパンガ川流域は上流から水が流れ込み続けるため、降雨が収まっても下流の水位はさらに上がることがあります。次の投稿は9月1日のサンシモンの様子で、建物の屋根が水面近くまで達している状況を伝えています。動画には別アカウントのウォーターマークが入っており、撮影者と投稿者は別と考えられます。 住民の声 ― 「救助も支援も来ない」という訴え 被災した本人からの投稿も目立ちます。次の8月30日の投稿では、パンパンガに住む本人が「自宅は他より高い場所なのに浸水した」「浸水は突然だった」とつづり、行政の対応の遅れへの不満を率直に語っています。これはあくまで一個人の体験に基づく声で、地域全体の状況を示すものではありませんが、現地の切迫感が伝わってきます。ブラカン州カルンピットなどでも、洪水対策と汚職への抗議の動きが報じられました。 在住日本人の反応 在住日本人のSNSでは、今回の豪雨について派手な反応まとめよりも、休校情報や道路の冠水・渋滞状況を確認し合う実務的なやり取りが中心でした。フィリピン情報を扱う日本語アカウントの間では、腰まで水に浸かった教会で結婚式を挙げたカップルの話題など、洪水下での前向きなエピソードも共有されています。まずは無理に移動せず、地元の休校・通行止め情報を追うという冷静な姿勢が目立ちました。 現場の映像から分かること 上に載せた3本の映像に共通するのは、被害が「一過性の増水」ではなく「引かない水」だという点です。屋根近くまで達した水位、高速道路上での長時間の停滞、突然の浸水を伝える住民の声。いずれも、雨が止んだ後こそ移動と衛生に注意が必要なことを示しています。埋め込みは証拠として添えたもので、要点は本文にまとめてあります。 在住者向け 実用情報 移動:9月3日午前時点でNLEXトゥラオク北行きに約1.5キロの渋滞が残ります。北部・中部への陸路移動は水位と通行止め情報を確認してから判断してください。休校:9月3日はバギオ市・ベンゲット州、ザンバレス州スービック・カスティリェホス、オロンガポ市などで休校が続きました。学校のある家庭は各LGUの発表を確認しましょう。健康:冠水した水には決して素足で入らないでください。レプトスピラ症は感染源の水に触れることで広がります。台風:熱帯低気圧「ピランドク(国際名クロバン)」は9月3日早朝にPARを離脱し、直接の影響はない見込みです。 数字で見る現状 項目数値時点・地域浸水したバランガイ3279月1日・パンパンガ州NLEXでの最長足止め約22時間先週末・トゥラオク付近レプトスピラ症435件先月以降・中部ルソン腸チフス29件中部ルソンロタウイルス34件中部ルソン急性血性下痢23件中部ルソン SNSで洪水情報を追うときの注意 災害時のSNSは速い反面、古い映像や別の場所の動画が「今の被害」として拡散しがちです。採用の前に、投稿日時・撮影場所・アカウントの3点を必ず確認してください。動画に他アカウントのウォーターマークがある場合、撮影者と投稿者は別人であることがほとんどです。一覧に出る「◯分前」は自分が開いた時刻に依存するため、投稿を個別に開いて日付を確かめるのが確実です。数字や地名は、必ず報道など一次情報と突き合わせましょう。 よくある質問 Q. マニラ首都圏から北部へ車で移動できますか? A. 9月3日午前時点でNLEXトゥラオク北行きに渋滞が残っています。出発前にNLEXの最新情報と各地の通行止め・冠水状況を確認し、余裕のある日程を組んでください。 Q. 冠水した道を歩いても大丈夫ですか? A. 避けてください。中部ルソンではレプトスピラ症が先月以降435件報告されています。やむを得ず入る場合は長靴などで肌の露出を防ぎ、その後は速やかに洗い流しましょう。 Q. 新しい台風の心配はありますか? A. 熱帯低気圧「ピランドク」は9月3日早朝にPARを離脱し、直接の影響はない見込みです。ただしハバガット自体は続くため、局地的な大雨には引き続き注意が必要でしょう。 出典 Inquirer(NLEX渋滞、休校、ピランドク、洪水対策):newsinfo.inquirer.netPhilstar(レプトスピラ症435件ほか):philstar.comX投稿:@missjilliam、@dumpforcolet(各投稿日時・場所は本文参照)

ニュース

台風「サウデル」24日にPAR入りへ ハバガット再強化でルソン各地に雨 在住日本人と現地の反応

2026年08月23日

フィリピン気象庁(PAGASA)は2026年8月23日、台風「サウデル(Saudel)」が翌24日にフィリピン責任地域(PAR)へ入る可能性が高いと発表しました。PARに入るとサウデルは南西モンスーン「ハバガット」を再び強める見通しで、ルソン各地では週明けにかけて雨への警戒が必要になります。すでに8月に入ってから洪水と休校が続いた首都圏では、在住日本人からも「またか」という声が上がっています。この記事では、公的な予報の要点と、現地・在住者の反応を整理しました。台風サウデルの現在地と今後の見通しPAGASAが8月22日午後11時に発表した熱帯低気圧注意報第1号によると、台風サウデルはこの時点でPARの外にあり、北西に進みながら勢力を強め続けていました。8月23日朝の発表では、サウデルはルソン島北端の東約2,245キロに位置し、時速25キロで西北西に進んでいたとされています。最大風速は175キロ、最大瞬間風速は215キロに達していました。PAGASAは、サウデル自体がフィリピンに上陸するというより、PAR入り後にハバガットを刺激して雨を強める点に注意を促しています。以下は気象庁公式アカウントによる注意報第1号の投稿です。PAGASAはさらに、東ビサヤの東約1,205キロにある熱帯低気圧も監視対象としています。この低気圧はサウデルと相互に影響し合う可能性があるものの、進路が北寄りに変わればPAR入りの確率は下がるとみられています。8月22日にネネン(Neneng)から一度弱まった別の熱帯低気圧も再発達しており、複数の擾乱が同時に動いている状況です。8月23日のルソンの天候 現地の反応PAGASAの8月23日午前5時の予報では、ハバガットの影響でマニラ首都圏、イロコス地方、コルディリェラ行政地域、中部ルソン、リサール、カビテ、バタンガス、西ミンドロ、カガヤン・バレーの一部で、断続的な雨や雷雨が予想されました。バタネスでは時折の雨、それ以外のルソンでも所により雨や雷雨の見込みです。首都圏では8月に入って洪水が長引いており、現地からは疲れのにじむ投稿も見られました。ある利用者は、洪水がすでに3週間も続いているのにまだ水が引かない、と困惑をあらわにしています。数週間単位で生活が圧迫されている実感が、こうした一言ににじんでいます。在住日本人の反応現地に暮らす日本人からも、8月23日にかけて雨と台風に触れる投稿がありました。日比の二拠点生活を発信するある在住者は、フィリピンの8月が台風シーズンの本番であり、年間約20個の台風が通過する世界有数の台風常襲国だと紹介しています。そのうえで、現地の人々は慣れたもので事前に食料と水を備蓄して普通に台風を迎える、と現地の暮らしぶりを伝えていました。備えを日常に組み込む姿勢は、これから移住や長期滞在を考える人にとって参考になるでしょう。一方、ちょうど雨の時期にマニラへ到着したという在住者は、到着した日のマニラが洪水だったと振り返っています。現地の人の暮らしを実際に見ることの大切さにも触れており、雨季のフィリピンに来る人が最初に直面しやすい光景を率直に描写していました。到着直後の第一印象として、雨と冠水は避けて通りにくいテーマです。雨季に知っておきたい実用情報ハバガットが強まる時期は、まとまった雨が短時間で道路冠水を引き起こすことがあります。外出前にPAGASAの最新の注意報を確認し、低地や川沿い、アンダーパスを避けるルートを考えておくと安心です。休校・休業(walang pasok)の判断は各自治体(LGU)が前夜から当日早朝にかけて出すことが多いため、居住地の市・町の公式発表をこまめに確認しましょう。飲料水と非常食、モバイルバッテリー、常備薬を数日分そろえておくと、停電や交通麻痺の際にも落ち着いて対応できます。数字で見るサウデルと今週の天候項目内容(2026年8月23日時点)台風名サウデル(Saudel)PAR入り見込み8月24日(月)位置ルソン島北端の東 約2,245km進行方向・速度西北西 時速25km最大風速175km/h(瞬間215km/h)主な影響ハバガットの強化による雨SNSで天候情報を追うときの注意台風接近時のSNSは情報が早い反面、古い洪水映像が「今の映像」として再拡散されることがあります。投稿の日付と撮影場所、発信元アカウントの3点を確認してから信じるのが安全です。とくに動画は、TikTokなど他所からの引用の場合、撮影者と投稿者が別人のこともあります。公式情報はPAGASA(@dost_pagasa)や各自治体の発表を一次情報として確認してください。よくある質問台風サウデルはマニラに上陸しますか?8月23日時点の発表では、サウデル自体の上陸ではなく、PAR入り後にハバガットを強めることによる雨が主な影響とされています。進路は変わる可能性があるため、最新の注意報を確認してください。今週、学校や職場は休みになりますか?休校・休業の判断は各自治体が個別に出します。居住地の市・町の公式発表を、前夜から当日早朝にかけて確認するのが確実です。出典PAGASA / Inquirer「Typhoon Saudel may strengthen monsoon upon PAR entry on Monday」(2026年8月23日)PAGASA / Inquirer「Habagat to persist over Luzon on Sunday (August 23)」(2026年8月23日)PAGASA-DOST 公式X(@dost_pagasa)熱帯低気圧注意報第1号(2026年8月22日)

ハバガットによる洪水で冠水した通りを歩く人々(2026年8月、リサール州カインタ)

ニュース

ハバガット被害、農業・インフラ損害66億ペソに拡大 88地域が災害事態宣言 野菜価格にも影響

2026年08月21日

フィリピンを襲った南西モンスーン(ハバガット)と台風「ルイス」「メイメイ」、そして熱帯低気圧「ネネン」による被害が拡大しています。民間防衛局(OCD)は2026年8月21日午前6時時点で、農業・インフラの損害総額が66億580万ペソに達したと発表しました。豪雨はいったん小休止に入りましたが、在住者の生活に響く「その後」はこれからが本番です。本記事は速報の続報として、被害の全体像と暮らしへの影響を整理します。 1. 88地域で「災害事態宣言」 OCDによると、2026年8月21日時点で全国88地域が災害事態宣言(state of calamity)の下に置かれました。バターン、ブラカン、パンパンガ、カビテの4州は州全域での宣言で、マニラ首都圏に隣接する州が並びます。宣言が出ると、地方自治体は予備費を機動的に使い、物価が急騰した際に価格統制をかけられるようになります。生活圏がこれらの州にかかる在住者は、行政の救援・復旧の動きが速まると考えてよいでしょう。 2. 被災は11地域・662万人に 今回の一連の悪天候で影響を受けた人は、11地域で190万5622世帯・662万335人にのぼります。8月21日時点で701カ所の避難所に5万2543人が身を寄せ、住宅2110棟が損壊しました(うち全壊226棟)。政府はすでに10億2089万ペソ相当の支援を投入したとしています。数字が示すのは、被害が首都圏だけでなくルソン島北部からビサヤ、ミンダナオ西部まで広がっているという事実です。 3. 野菜価格に直撃 ベンゲットで投棄も 物価への影響はすでに出ています。高原野菜の産地ベンゲット州では、長雨でキャベツやニンジンが傷み、ラ・トリニダードの集荷市場に出荷が集中しました。8月19日時点で一等級キャベツは1キロ25〜30ペソ、品質が落ちた二等級は1キロわずか5〜6ペソまで下落。売れ残って腐った野菜は少なくとも約5.8トンに達し、道路脇に投棄される事態も起きました。産地価格の混乱は、数週間の時差を経てマニラの小売価格に波及することがあります。買い物の際は葉物と根菜の値動きに注意しておきたいところです。 現場の映像 ケソン市ロハス地区グマメラ通りでは、数日間冠水した地域で市の防災機関(QCDRRMD)が救助活動を続け、8月20日には取り残された犬も救出されました。地元メディアGMA Newsが救助の様子を伝えています。 現地の声 洪水下でも働き続ける人への感謝を促す投稿も広がりました。8月18日に投稿されたある一般ユーザーの投稿は、「雨や洪水のときこそ、料理や荷物を届けてくれる配達員にチップを渡そう」と呼びかけ、ごみ収集員への感謝の返信も寄せられています。素朴な生活者の視点が共感を集めました。なお、この投稿に添えられた動画は他所(TikTok)からの転載とみられ、撮影者と投稿者は同一とは限りません。 数字で見る被害(OCD、8月21日午前6時時点) 項目数値農業・インフラ損害総額66億580万ペソ うちインフラ約48億7958万ペソ うち農業約17億2629万ペソ被災者190万5622世帯/662万335人避難所・避難者701カ所/5万2543人住宅損壊2110棟(全壊226棟)災害事態宣言88地域死者・負傷者・行方不明29人/19人/3人 SNSを追うときの注意 洪水関連の投稿は拡散が速い一方、過去の映像の使い回しや転載が混じります。撮影日時・場所・アカウントの3点が確認できない投稿は、話題になっていても事実として扱わないのが安全です。避難や交通の判断は、PAGASA(気象庁)やNDRRMC、居住地の自治体の公式発表を一次情報として確認しましょう。 よくある質問 Q. マニラ首都圏の雨はもう収まりましたか。A. ハバガットは弱まりつつありますが、断続的な雨の可能性は残ります。最新の見通しはPAGASAの発表を確認してください。 Q. 野菜はこれから値上がりしますか。A. 産地の被害と流通の混乱を踏まえると、一部品目で価格が動く可能性があります。断定はできませんが、葉物・根菜の値動きに注意しておくとよいでしょう。 出典 Manila Bulletin「Agri, infra losses from rains hit P6.6B...OCD」(2026年8月21日)Philippine Daily Inquirer「Rains dampen earnings of Benguet veggie farmers」(2026年8月21日)民間防衛局(OCD)/NDRRMC 発表(2026年8月21日午前6時時点)

ニュース

フィリピン、自身を「貧困層」と感じる家族が1030万世帯に増加 OCTA調査 生活コストと在住者への影響

2026年08月20日

フィリピンの調査会社OCTA Research(オクタ・リサーチ)が2026年8月20日に公表した最新の世論調査によると、2026年第2四半期に自らを「貧困層(poor)」だと感じているフィリピンの家族は約1,030万世帯にのぼり、全世帯の39%に達しました。物価と生活コストは在住日本人の家計にも直結するテーマのため、今回は数字を中心に整理してお伝えします。 調査の概要 ― 自己評価による貧困が39%に上昇 この調査は「Tugon ng Masa」と呼ばれるもので、2026年7月4日から11日にかけて実施されました。自らを貧困層とみなす家族の割合は、2026年3月時点の35%(約920万世帯)から4ポイント上昇して39%となり、生活実感の悪化がうかがえます。一方で「貧困ではない(not poor)」と答えた層は24%から18%へと6ポイント減少しました。「どちらとも言えない」と答えた層は42%です。 地域差 ― ミンダナオが最も高く、首都圏は低め 自己評価による貧困率には大きな地域差が出ています。最も高かったのはミンダナオの58%で、ビサヤが46%、首都圏を除くルソン(バランス・ルソン)が33%、そしてマニラ首都圏(NCR)は18%と最も低い水準でした。OCTAは、経済的な圧力が地域によって不均等にかかっていると指摘しています。旅行や滞在の拠点になりやすい首都圏は相対的に数字が低い点は、在住者にとって一つの目安になるでしょう。 空腹(hunger)を経験した世帯も増加 食料に関する指標も悪化しました。過去3か月に空腹(食べる物がなかった経験)を経験したと答えた家族は、前回の17%(約450万世帯)から21%(約560万世帯)へと4ポイント増えています。空腹を経験した世帯のうち約68%は「一度だけ」と回答した一方、19%は「数回あった」と答えました。所得階層で見ると、最下層とされるクラスEが35%と突出しており、低所得層ほど生活の緩衝材が乏しい実態が浮かびます。 数字で見る今回の調査 指標2026年3月2026年第2四半期(7月調査)自己評価による貧困(全国)35%(約920万世帯)39%(約1,030万世帯)「貧困ではない」と回答24%18%空腹を経験した世帯17%(約450万世帯)21%(約560万世帯)ミンダナオの貧困率―58%マニラ首都圏(NCR)の貧困率―18% 在住者・滞在者にとっての意味 この調査は「実際の所得統計」ではなく、あくまで各家庭が自分たちをどう感じているかという自己評価である点に注意が必要です。とはいえ、生活実感の悪化は物価上昇や雇用の不安定さと結びつきやすく、日々の買い物やサービス価格、街の空気感にもつながっていきます。物価の動向は在住日本人の家計にも影響するため、今後の四半期ごとの数字の推移は追う価値があるでしょう。 よくある質問(FAQ) Q. これは政府の公式な貧困率ですか?いいえ。OCTA Researchという民間の調査会社による「自己評価(self-rated poverty)」で、政府統計局が算出する公式の貧困線に基づく数字とは異なります。 Q. 調査はどのくらいの規模ですか?全国の登録有権者1,200人を対象に、NCR・バランスルソン・ビサヤ・ミンダナオから各300人ずつ聞き取り、信頼度95%、誤差はプラスマイナス6%とされています。 出典 Inquirer.net「Survey: More Filipino families consider themselves 'poor' in Q2」(2026年8月20日、OCTA ResearchのTugon ng Masa調査に基づく報道)

雨の中を走行するバイク(ハバガットの豪雨のイメージ)

ニュース

フィリピンの雨、いったん小休止 週末に台風「オベット」で再び豪雨の見通し

2026年08月20日

フィリピン気象局PAGASAは2026年8月20日、南西モンスーン「ハバガット」と熱帯低気圧「ネネン」が弱まり、この日は天候が回復に向かうと発表しました。ただし週末には新たな熱帯低気圧「サウデル」が接近し、再び雨脚が強まる見通しです。今回の長雨をめぐってはX(旧Twitter)上で連日、現地の写真や意見が数万規模で共有されてきました。在住者・旅行者に関わる「今後の見通し」を中心に、現地と在住日本人の声を整理します。 週末に「サウデル」接近、ハバガット再強化の見通し PAGASAは8月20日午前5時の予報で、熱帯低気圧サウデルが同日午前4時時点でミンダナオ北東の東約2,960キロにあり、北西へ時速25キロで進んでいると説明しました。サウデルは日曜から月曜(8月24〜25日)にフィリピン責任領域(PAR)に入る可能性があり、その際に国内名「オベット(Obet)」が付けられます。PAGASAは、日曜から新たなうねりが始まり、月曜以降にハバガットの雨が強まると見込んでいます。 民間の気象解説アカウントも同じ見立てを示しました。台風情報を扱う@MattWestPacWXは8月19日午後9時すぎ、サウデルが来週ハバガットを強める可能性があるとして、メトロマニラを含む地域で再び大雨になり得ると投稿しています。ECMWFなど複数モデルで開始時期に差があり、進路はなお不確実だという慎重な但し書きも添えられていました。数日先を見据えるなら、頭の片隅に入れておきたい話題です。 「小休止」の一方で、洪水の爪痕は各地に PAGASA-DOSTの公式アカウントは8月19日、南西モンスーンによる大雨警報(第21号)を出し、バターン、メトロマニラ、サンバレスの一部などに最も警戒度の高い「レッド」を発表しました。色分けされた地図には、警戒レベルごとの対象地域が示されています。公式発表を一次情報として押さえておくと安心でしょう。 被害の背景をめぐっては、フィリピン人ユーザーから議論も起きています。@tr1pnaut1k(Meow)は8月19日午後9時すぎ、マニラ湾の埋め立て事業を原因と認めない限りセントラルルソンの洪水問題は解決しないだろう、と問題提起しました。この投稿が引用している冠水映像は地元紙デイリー・トリビューン(@tribunephl)が8月17日に公開したもので、撮影者は投稿者本人ではない点に留意が必要です。映像はパンパンガ州アパリット周辺で家屋の屋根だけが見える状況を捉えていました。 在住日本人の反応 現地からの日本語の声もありました。パンパンガ州アンヘレス在住の@philfuji1は8月20日午後、ルソン島の各地で長雨による洪水が続いているとして「今年は異常です」とつづっています。長く住む人ほど、例年との違いを肌で感じているようです。なお、この投稿が引用している洪水映像はタイのニュースアカウント発のタイ国内の映像で、フィリピンの様子ではありません。ご本人のコメント部分として受け取ってください。 現場の映像 雨の実況では、気象専門家の投稿が参考になります。UPディリマンで気象学修士を持ち、ABS-CBNのレジデント気象予報士を務める@arielrojasPHは8月19日午前、ケソン市プロジェクト4から撮影したタイムラプスを公開しました。午前7時すぎにモンスーン雨がクバオやオルティガス一帯を通過し、午前5時時点でメトロマニラは「イエロー」の大雨警報下にあったと記しています。自身の撮影映像である点も明記されていました。 在住者・旅行者への実用情報 まず交通です。8月20日にはバタンガスとミンドロの一部で船便がキャンセルされており、島嶼部への移動を予定している場合は運航状況の事前確認をおすすめします。ダムの状況では、ラグナ湖(Laguna de Bay)の水位が8月19日午後に危険水位まで残り1センチの12.49メートルまで上昇した後、8月20日午前7時には12.44メートルへわずかに下がりました。低地では引き続き冠水に注意しましょう。 健康面では、保健省(DOH)が洪水にさらされた人へレプトスピラ症の受診を呼びかけています。DOHによると2026年1月4日〜8月8日のレプトスピラ症は3,440件で、前年同期より35%少ないものの、死者は220人に上りました。汚染水や泥に触れた場合は、症状がなくても24〜48時間以内に医療機関で相談するのが望ましいとされています。長靴や消毒など、雨季ならではの備えも見直しておきたいところです。 数字で見る今回の大雨(8月20日時点) 項目数値・内容死者(ルイス・メイメイ・ハバガット合計)29人(NDRRMC、8月20日午前6時時点)ラグナ湖の水位12.44メートル(8月20日午前7時、前日は12.49メートル)リアン(バタンガス州)の避難233世帯・703人サウデルの位置ミンダナオ北東の東約2,960キロ(8月20日午前4時)PAR入りの見込み8月24〜25日(国内名オベット)レプトスピラ症(1/4〜8/8)3,440件・死者220人 SNSで洪水情報を追うときの注意 雨季のフィリピンでは、過去の災害映像や他国の洪水映像が「今の状況」として拡散することが少なくありません。投稿を見るときは、撮影日時・撮影場所・アカウントの三点を確認するのが基本です。転載アカウントの映像は元の撮影者と投稿者が別人のことも多く、鵜呑みにしないほうが安全でしょう。警報や休校・運休の判断は、PAGASAや各自治体、運航会社の公式発表を一次情報として確認してください。 よくある質問(FAQ) Q. 週末の旅行・移動は避けるべきですか? A. 8月20日時点では進路が不確実で断定はできません。ただしPAGASAは日曜以降にハバガットが再び強まると見込んでおり、島嶼部への船便やルソン各地の移動は、直前に運航・道路状況を確認する前提で計画するのが無難です。 Q. 「オベット」と「サウデル」は別の台風ですか? A. 同じ擾乱です。国際名が「サウデル」で、フィリピン責任領域(PAR)に入ると国内名「オベット(Obet)」が付きます。フィリピンの報道では国内名が使われる点に注意しましょう。 Q. 洪水の水に触れてしまいました。何に気をつければよいですか? A. 保健省は、汚染水や泥に触れた場合は症状がなくても24〜48時間以内に医療機関へ相談するよう呼びかけています。レプトスピラ症は発熱・頭痛・脚の痛み・目の充血などが目安とされ、自己判断せず受診を検討してください。 出典 Inquirer.net「Pagasa: Tropical Storm Saudel may enter PAR either Sunday or Monday」(2026年8月20日)Inquirer.net「Habagat, tropical cyclones leave 29 people dead — NDRRMC」(2026年8月20日)Inquirer.net「Laguna Lake water level drops after coming within 1 cm of critical mark」「Flood displaces 233 families in Lian, Batangas」「Port trips canceled in Batangas, Mindoro」(2026年8月20日)ABS-CBN/Philstar/Manila Bulletin(DOHのレプトスピラ症に関する報道、2026年8月)X投稿:@MattWestPacWX、@dost_pagasa、@tr1pnaut1k、@philfuji1、@arielrojasPH

ニュース

「まだ怒らないの?」マニラ洪水に現地SNSが沸騰 フィリピン人と在住日本人の反応まとめ

2026年08月19日

2026年8月中旬、南西モンスーン(ハバガット)による豪雨でメトロマニラ一帯が冠水しました。ただ、現地のSNSを追っていて意外だったのが投稿の温度です。「悲しい」ではなく、はっきり「怒り」と「皮肉」に振れている。しかも矛先は雨ではありません。向かっているのは、治水事業の予算です。フィリピン人と在住日本人、両方の反応を集めました。 一番拡散している投稿は「まだ怒らないの?」 今回の洪水で、いま一番広がっているのがこの投稿。8月17日に上げられて、すでに2万人以上がいいねを押しています。 タガログ語で書かれた中身は、ざっくり訳すと「フィリピンの洪水がひどすぎる。フィリピン人が背負わされている苦しみがひどすぎる。まだ怒らないの?なんで?」。悲しみを共有する投稿ではなく、周囲に怒れと促す投稿がトップに来ている。ここが今回の空気を一番よく表しています。 矛先は「ゴーストプロジェクト」 次に伸びていたのは、たった2行の画像投稿でした。 書かれているのは「トウモロコシを売った ❌/治水事業のゴーストプロジェクト ✅」だけ。何を指しているかまでは投稿に書かれていません。ただ、ゴーストプロジェクト——予算だけがつき、実際には行われていない工事——という言葉は、この数日のフィリピンのSNSで何度も目に入ります。 この皮肉が刺さる背景には、実際に「工事が止まったままの治水事業」が報じられている事実があります。ブラカン州ハゴノイのバランガイ・パラパットでは、2週間たっても洪水が引いていません。バランガイ幹部と住民が水位低下の遅れの要因として挙げたのが、放置されているとされる治水事業でした(ABS-CBN Newsに寄稿するジャーナリストの投稿、8月18日)。 ちなみにフィリピン上院は、総額1,070億ペソ規模の治水事業について、各プロジェクトの正確なGPS座標と工区番号の明示を義務付ける方針を示しました。狙いは「その工事、本当に存在するのか」を後から確認できるようにすること。SNSの皮肉と国会の議論が、いま同じ方向を向いています。 「店の手作りバリアの方が効いてる」 皮肉として一番きれいに決まったのは、この動画でしょう。 パンパンガ州マカベベの飲食店が、即席のバリアで店内への浸水を防ぐ26秒の映像。地元紙Daily Tribuneが「規律あるフィリピン人 対 洪水」という見出しで投稿し、店側の「洪水対策、成功です」というコメントを添えました。政府の治水事業と店の手作りバリアが並べられてしまった格好で、返信欄もその文脈で伸びています。 「4月に警告は出ていた」 気象を追っているアカウントの指摘も広がりました。2026年4月の時点で、今年のハバガットが平年より湿った状態になる可能性が警告されていた、という内容。4か月前から分かっていたじゃないか、という文脈で拡散しています。 それでも踊る、という反応 一方で、いかにもフィリピンらしい反応も伸びました。人気グループBINIの曲に合わせて、膝まで浸かった水の中で踊る動画。怒りと笑いが同じタイムラインに並ぶのが、今回の面白いところです。 映像として圧倒的なのはこちら。マンダルーヨンから北を向いて撮影した、ハバガットの4時間タイムラプス。雨雲がどう流れ込んでいるか、一目で分かります。 在住日本人の反応 日本語の投稿も追いました。同じ時期に千葉でも豪雨被害が出ていたため、比較する声が目立ちます。 「マニラを見ていると千葉の冠水はまだ可愛いと思える」「高速道路の下も先週まで道でした。今は川」「水の都ベネチアならぬマニラ。ジプニーの代わりにボートが必要」。写真は本人撮影ではなく拾い物と明記されている点に注意は要るものの、在住者の実感はよく伝わってきます。 セブ在住の方からは、休校の長さを心配する声。「マニラは休校続きで大変そう」「セブは昨年、地震の影響で約1か月登校できなかった」。子どもがいる家庭にとっては、洪水そのものより休校の連続がきつい。この話は毎年のように出てきます。 地方在住の方の投稿からは、首都圏との落差が見えました。自分のエリアは「道路がちょっと川になった程度」、それに対して首都圏は深刻——という温度差つきで、動画が4本添えられています。 現場はどうなっていたか テレビ局NET25が8月17日に投稿した動画には、マニラ市のエスパーニャ通りの一部が水位のために車両通行不能になり、屋根の下で足止めされた通勤者が映っています。投稿の見出しは「じゃあ、どうやって帰るの?」。大学が集まる幹線道路です。 バターン州でも複数の町で水が引いていないと、News5が8月18日に伝えました。 実用情報:モールが一時避難所を開放、ペット同伴OK 反応まとめの中で、在住者にとって一番役に立つのはこの投稿かもしれません。首都圏の一部のモールなどが一時避難所を開放しており、ペット同伴が可能な施設も含まれています。最新の開放状況は各施設の公式SNSでご確認ください。 あわせて、冠水した道路を歩いて移動するのはできるだけ避けてください。フィリピンでは洪水のあとにレプトスピラ症の感染が増えることが知られており、傷口からの感染が指摘されています。やむを得ず水に入ったら、早めに洗い流すこと。発熱などの症状が出た場合は医療機関へ。 数字で見る被害(2026年8月18日時点) 市民防衛局(OCD)の集計によると、ハバガットと台風「ルイス」「メイメイ」の一連の影響は次の通りです。 浸水した地域430か所影響を受けた人10地域で510万人以上死者26人(最多はベンゲット州)インフラ被害31億ペソ農業被害14億ペソ 浸水地域の大半は中部ルソン(セントラル・ルソン)に集中しました。2週間水が引かないブラカン州も、この地域に含まれます。 SNSを追うときに気をつけていること この記事の埋め込みは、すべて投稿者本人のアカウントから行っています。ただし投稿の中には、TikTokなど他所の動画を引用しているものもありました。拡散量が大きい投稿ほど、その傾向が強くなります。動画を撮った人と、投稿したアカウントは必ずしも同じではない。そういう前提で見てください。 災害のたびに起きるのが、過去の水害の映像が「今日の映像」として回る現象です。投稿日時・撮影場所・アカウントの3点が確認できないものは、どれだけ拡散していても採用していません。みなさんがSNSで映像を見かけたときも、この3点を見てもらえると誤情報に引っかかりにくくなります。 よくある質問 ハバガットとは何ですか? 南西モンスーンのことです。6月から9月ごろにかけて暖かく湿った空気を西ルソンに送り込み、断続的な豪雨をもたらします。台風が接近していなくても大雨になるのが特徴。 なぜ雨がやんでも水が引かないのですか? 満潮時に海水が逆流しやすい低地であることに加えて、排水路や治水設備が機能していない場合、水の逃げ場がなくなります。ブラカン州ハゴノイのケースでは、住民が「止まったままとされる治水事業」を要因に挙げました。 「ゴーストプロジェクト」とは何ですか? 予算だけが計上され、実際には行われていない、あるいは完成していない公共工事を指す言葉。今回の洪水を受けて、治水事業に対して繰り返し使われています。 関連記事・出典 関連記事:フィリピン・マニラ首都圏、5時間でオンドイの44%相当の豪雨 出典:本文中に埋め込んだ各X投稿/Inquirer.net/The Philippine Star/BusinessWorld/Manila Bulletin

ニュース

フィリピン・マニラ首都圏、5時間でオンドイの44%相当の豪雨

2026年08月18日

マニラ首都圏、わずか5時間でオンドイの降雨量の44%を記録 フィリピン・マニラ発 — マニラ首都圏では月曜日、わずか5時間で201.7ミリの雨が降り、道路が冠水したほか、住民が「これほど水が上がったのは珍しい」と話す地域にも浸水が広がった。さらに火曜日も南西モンスーン(ハバガット)による雨が続いており、首都圏では引き続き洪水への警戒が必要となっている。 マニラ首都圏開発庁(MMDA)は、ケソン市にあるフィリピン気象庁(PAGASA)のサイエンス・ガーデン観測所のデータとして、8月17日午前9時から午後2時までの5時間で201.7ミリの降雨を記録したと発表した。 さらに、5時間分の雨量の3分の2以上にあたる138ミリが、正午から午後2時までのわずか2時間に集中して降った。 この短時間の猛烈な豪雨により、水位が急速に上昇。マニラ首都圏各地の道路で冠水が発生したとMMDAは発表している。 オンドイの約44%に相当 比較すると、2009年の**台風オンドイ(Ondoy)**では、24時間で455ミリの雨が降った。 今回月曜日にマニラ首都圏でわずか5時間に降った201.7ミリは、オンドイが24時間で降らせた雨量の約44%に相当する。 MMDAは、冠水した道路に排水設備の詰まりを解消するための洪水対策チームを派遣し、排水を促す対応を行った。 「こんな場所まで?」想定外の地域でも浸水 SNS上では、普段はほとんど浸水しない地域まで水が押し寄せた様子を写した写真や動画が多数投稿された。 あるSNSユーザーは、EDSA-Shawの一部がこれほどまでに冠水するのを見たのは初めてだと投稿したと、Interaksyonが報じている。 ケソン市では、Vertis Northのコンドミニアム施設にあるレインガーデンも、あふれそうになるほど水位が上昇したという住民の証言があった。 また、リサール州のアンティポロ市でも、Sen. L. Sumulong Memorial Circle周辺やSM Masinag付近などで冠水が報告された。 火曜日もさらなる大雨のおそれ しかし、洪水の危険はまだ去っていない。 PAGASAは火曜日午前8時時点で、**マニラ首都圏に「黄色の降雨警報(Yellow Rainfall Warning)」**を発令。洪水が起こりやすい地域では冠水の可能性があるとしている。 気象当局は、南西モンスーン(ハバガット)の影響で、火曜日のマニラ首都圏では50~100ミリの雨が降ると予測。 さらに水曜日にも50~100ミリの降雨が予想されている。 PAGASAは、すでに大量の雨が降っているため、これから降る雨によって洪水被害がさらに悪化する可能性があると警告している。 一方、ベンゲット、ラウニオン、パンガシナン、サンバレス、バターン、カビテ、バタンガス、オクシデンタル・ミンドロでは、火曜日にさらに多い100~200ミリの雨が予想されている。 PAGASAによると、この雨量が予想される地域では、特に都市部、低地、河川周辺などで多数の洪水が発生する可能性が高いという。 マラカニアン宮殿はこれに先立ち、継続する大雨への対応として、マニラ首都圏と14州の学校に対し、火曜日はオンラインなどの代替学習方式へ移行するよう指示。政府機関にも代替勤務体制を取るよう求めている。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。

ハバガットによる洪水で冠水した通りを歩く人々(2026年8月、リサール州カインタ)

ニュース

ハバガットと台風『ルイス』『メイメイ』がフィリピンを直撃、23人死亡

2026年08月17日

ハバガットなどの影響で24人死亡、約490万人が被災 ― フィリピン民間防衛局 マニラ(フィリピン)— フィリピン民間防衛局(OCD)は8月16日(日)、熱帯低気圧「ルイス(Luis)」「メイメイ(Maymay)」と南西モンスーン「ハバガット(habagat)」の複合的な影響により、24人が死亡したと発表しました。 午前6時時点で、死者のうち15人がベンゲット州で確認され、続いてリサール州とバタンガス州でそれぞれ3人、ケソン州で1人の死亡が報告されています。 死因は、土砂崩れ、溺死、落石、倒木、感電などによるものです。 また、17人が負傷しており、被害が報告されたのはイロコス・スール州、ベンゲット州、アブラ州、リサール州、カビテ州です。 OCDによると、バタンガス州では3人が依然として行方不明となっています。 今回の悪天候により、フィリピン各地で約141万800世帯、約490万3,086人が被災しました。 被害地域には、以下が含まれています。 * イロコス地域 * カガヤン・バレー地域 * 中部ルソン地域 * ビコール地域 * 西ビサヤ地域 * サンボアンガ半島 * CALABARZON(カラバルソン) * コルディリェラ行政地域 * マニラ首都圏 * MIMAROPA また、9,101世帯(31,456人)が、407か所の避難センターに避難しています。 OCDはさらに、1,845棟の住宅が被害を受け、そのうち178棟が全壊したと発表しました。 農業への被害額は、これまでに約6億8,966万ペソ(P689.66 million)に達しています。 一方、フィリピン管轄区域(PAR)の外では、2つの低気圧(LPA)が引き続き監視されています。 午後2時時点で、PAGASA(フィリピン気象庁)は、そのうち1つは今後24時間以内に熱帯低気圧へ発達する可能性は低いとしています。 もう1つの低気圧については、同じ24時間以内に熱帯低気圧へ発達する可能性が「中程度」とされています。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。

ニュース

フィリピン 8月17日、ハバガットの影響で休校相次ぐ

2026年08月17日

8月17日(月)ハバガットの影響で各地で休校 マニラ(フィリピン)— 8月17日午前5時46分更新(第6報) 南西モンスーン「ハバガット(habagat)」による悪天候が予想されることから、8月17日(月)、複数の地方自治体(LGU)が休校を発表しました。 フィリピン気象庁(PAGASA)によると、南西モンスーンは引き続きフィリピンに影響を及ぼしており、ルソン島の一部で雨をもたらしています。 8月17日午前2時時点で、PAGASAは低気圧(LPA)の一つが監視区域を抜けたと発表しました。 一方、フィリピン管轄区域(PAR)内では、**別の低気圧(LPA)が引き続き監視されており、今後24時間以内に熱帯低気圧へ発達する可能性は「中程度」**とされています。 以下、各地域で発表された休校情報です。 ⸻ ■ 首都圏(NCR) * Caloocan City(カロオカン) 公立・私立ともに全学年で対面授業を中止。代替の学習方式へ移行。 * City of Manila(マニラ市) 公立・私立ともに幼稚園から高校まで対面授業を中止。代替の学習方式へ移行。 * Las Piñas City(ラスピニャス) 公立・私立ともに全学年で対面授業を中止。 * Malabon City(マラボン) 公立・私立ともに全学年で対面授業を中止。代替の学習方式へ移行。 * Parañaque City(パラニャーケ) 公立・私立ともに全学年で対面授業を中止。 * Pasay City(パサイ) 公立・私立ともに全学年で対面授業を中止。代替の学習方式へ移行。 * Pateros(パテロス) 公立・私立ともに児童発達センター(Child Development Centers)から高校まで対面授業を中止。 * Valenzuela City(バレンズエラ) 公立・私立ともに全学年で休校。 ⸻ ■ コルディリェラ行政地域(CAR) Abra(アブラ) * 幼稚園から高校まで、公立・私立ともに対面授業を中止。 Baguio City(バギオ) * 公立・私立ともに就学前教育からGrade 12まで対面授業を中止。 * モジュール学習、オンライン授業、またはブレンデッド・ラーニングへ移行。 Benguet(ベンゲット) * Atok:就学前から高校まで対面授業を中止。 * Bakun:全学年で対面授業を中止。配布された学習モジュールまたは自宅学習に取り組む。 * Bokod:就学前から小学校まで対面授業を中止。 * Buguias:就学前から高校まで対面授業を中止。 * Itogon:全学年で対面授業を中止。 * Kapangan:就学前から小学校まで対面授業を中止。代替学習方式へ移行。 * Kibungan:デイケアから高校まで対面授業を中止。 * La Trinidad:就学前から高校まで対面授業を中止。 * Mankayan:就学前から高校まで対面授業を中止。代替学習方式へ移行。 * Sablan:就学前から高校まで対面授業を中止。代替学習方式へ移行。 * Tuba:就学前から高校まで対面授業を中止。 * Tublay:就学前から高校まで対面授業を中止。 ⸻ ■ イロコス地域 Pangasinan(パンガシナン) 以下の自治体で、全学年または対象学年の対面授業が中止されています。 Agno、Aguilar、Alaminos City、Anda、Asingan、Bani、Basista、Bayambang、Binmaley、Bugallon、Burgos、Calasiao、Dagupan City、Dasol、Infanta、Labrador、Laoac、Lingayen、Mabini、Malasiqui、Manaoag、Mangaldan、Mangatarem、Mapandan、Pozorrubio、Rosales、San Carlos、San Fabian、San Manuel、San Quintin、Santa Barbara、Santo Tomas、Sison、Sual、Umingan、Urbiztondo、Urdaneta City、Villasis。 Dagupan Cityでは、授業だけでなく政府機関の業務も停止されています。 一部の自治体では、オンライン授業やモジュール学習などの代替学習方式へ移行しています。 ⸻ ■ 第3地域(中部ルソン) Bulacan(ブラカン) * Balagtas:指定された3校で対面授業を中止、代替学習方式へ。 * Baliwag City:公立・私立ともに全学年で休校、代替学習方式へ。 * Calumpit:全学年で休校、代替学習方式へ。 * Hagonoy:全学年で休校、代替学習方式へ。 * Malolos City:全学年で休校、代替学習方式へ。 * Marilao:公立・私立ともに全学年で休校。 * Paombong:公立・私立ともに全学年で休校。 * Plaridel:全学年で休校、代替学習方式へ。 * Pulilan:全学年で休校、代替学習方式へ。 Pampanga(パンパンガ) * Angeles City:公立・私立ともに全学年で対面授業を中止。 * Apalit:公立・私立ともに全学年で対面授業を中止。 * Floridablanca:就学前から高校まで対面授業を中止。 * Guagua:公立・私立ともに全学年で対面授業を中止。 * Lubao:公立・私立ともに全学年で対面授業を中止。 * San Fernando City:公立・私立ともに全学年で対面授業を中止。 * Santo Tomas:公立・私立ともに全学年で対面授業を中止。代替学習方式へ。8月20日(木)まで休校措置が継続。 * Masantol:公立・私立ともに全学年で対面授業を中止。代替学習方式へ。 Tarlac(タルラック) * Tarlac City:公立・私立ともに全学年で対面授業を中止。 ⸻ ■ 第4-A地域(CALABARZON) Batangas(バタンガス) 以下の自治体で、公立・私立ともに全学年の対面授業を中止し、モジュールによる遠隔学習へ移行しています。 Balayan、Calaca City、Calatagan、Lemery、Lian、Nasugbu、Tuy Cavite(カビテ) 以下の自治体で休校が発表されています。 * Amadeo:全学年で対面授業を中止 * Bacoor City:全学年で対面授業を中止 * Cavite City:全学年で対面授業を中止 * Dasmariñas City:全学年で対面授業を中止 * General Emilio Aguinaldo:全学年で対面授業を中止 * General Trias City:全学年で対面授業を中止 * Imus City:全学年で対面授業を中止 * Indang:児童発達センター、幼稚園、小学校で対面授業を中止 * Kawit:全学年で対面授業を中止 * Maragondon:全学年で対面授業を中止 * Mendez:全学年で対面授業を中止 * Naic:全学年で対面授業を中止。モジュールによる遠隔学習へ。 * Noveleta:全学年で対面授業を中止 * Rosario:全学年で対面授業を中止 * Tagaytay City:全学年で対面授業を中止 * Tanza:全学年で対面授業を中止 * Ternate:全学年で対面授業を中止 * Trece Martires City:全学年で対面授業を中止 特に重要 Parañaque City(パラニャーケ)も、8月17日は公立・私立ともに全学年で「対面授業なし」となっています。 これは「完全な休校」というより、原文では No face-to-face classes(対面授業の中止) なので、学校によってはオンライン授業などの代替方式が行われる場合があります。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。

ニュース

日本、フィリピンの医療分野に115億4,000万ペソを支援へ

2026年08月12日

フィリピン、日本から115億4,000万ペソの医療支援を受ける マニラ(フィリピン)発 — 日本政府は、フィリピンのユニバーサル・ヘルス・ケア(UHC=国民皆保険)制度における重要な改革を支援するため、1億8,792万ドル(115億4,000万ペソ)の融資を行う。フィリピン外務省(DFA)が発表した。 マリア・テレサ・ラサロ外相と遠藤和也駐フィリピン日本大使は火曜日、日本政府が**国際協力機構(JICA)**を通じて実施する「ユニバーサル・ヘルス・ケア構築プログラム(BUHC)第3次サブプログラム」への融資に関する外交文書に署名した。 今回の融資は、持続可能な医療財政と戦略的な医療サービスの購入、質の高い医療サービスを一体的に提供する体制、情報管理、そして医療政策の実績に対する説明責任など、UHC制度の重要な改革を進めるために活用される。 在フィリピン日本大使館は、このプログラムについて「フィリピンがユニバーサル・ヘルス・ケアの実現に向けた政策を改善・策定するための財政的支援を提供するとともに、中東情勢の緊迫化によって生じる医療分野への影響を緩和するもの」と説明している。 一方、フィリピン下院は火曜日、第二次世界大戦後にフィリピンと日本が国交を正常化してから70周年を迎えたことを記念する決議第1274号を採択した。 また、マニラとソウルの関係強化に尽力した李相花(イ・サンファ)駐フィリピン韓国大使の退任に際し、その功績を称える決議も採択した。 さらにフィリピン政府は、レソト、ドミニカ共和国、ガンビア、ガボンとの協力関係を、貿易や観光などの主要分野で拡大することを目指している。 マルコス大統領は火曜日、マラカニアン宮殿でこれら4カ国の非常駐大使を迎えた。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。

ニュース

フィリピン・マニラ首都圏で道路冠水相次ぐ

2026年08月10日

マニラ首都圏で道路冠水相次ぐ 大雨で一部は通行不能に 【マニラ=8月10日】 南西モンスーンの影響による雨が降り続き、8月10日、マニラ首都圏の各地で道路が冠水した。一部の道路では、すでに車両の通行ができない状況となっている。 正午時点で、マニラ首都圏開発庁(MMDA)や各自治体が発表した冠水状況は以下の通り。 ■ 全車両が通行できない地域 ケソン市・Bagong Silangan地区 * USNA Compound:45インチ(約114cm)、胸の高さ * New Greenland:45インチ(約114cm)、胸の高さ * Bonifacio:45インチ(約114cm)、胸の高さ * Diamond HOA:37インチ(約94cm)、腰の高さ * Sunrise HOA:37インチ(約94cm)、腰の高さ * Comya HOA:37インチ(約94cm)、腰の高さ * New Greenfield:37インチ(約94cm)、腰の高さ * Pinaglabanan:37インチ(約94cm)、腰の高さ * Tumana:37インチ(約94cm)、腰の高さ ■ 小型車両が通行できない地域 バレンズエラ市 * 3S Center, Dalandanan:13~18インチ(約33~46cm) * Toyota Dalandanan:13~18インチ(約33~46cm) パシッグ市・Dela Paz地区 * Kalikasan St.:24インチ(約61cm)、膝の高さ * Katipiran St.:24インチ(約61cm)、膝の高さ * Kayamanan St.:24インチ(約61cm)、膝の高さ * Kalakasan St.:24インチ(約61cm)、膝の高さ * Katarungan St.:24インチ(約61cm)、膝の高さ * Kalusugan St.:24インチ(約61cm)、膝の高さ * Katatagan St.:24インチ(約61cm)、膝の高さ * Karangalan Phase 2A:24インチ(約61cm)、膝の高さ Maybunga地区 * Block 2~Block 8、Alley 8、Westbank Road Floodway:15インチ(約38cm)、膝の高さ ■ 小型車両は通行可能だが注意が必要な地域 マニラ市 * Taft Avenue-Escoda:8インチ(約20cm) * Taft Avenue(Malvar~PGH、南行き):8インチ(約20cm) * Taft Avenue(Malvar~Apacible、北行き):8インチ(約20cm) * Taft Avenue-Pedro Gil:10インチ(約25cm) * Taft Avenue-PGH:8インチ(約20cm) * Taft Avenue-Nakpil:8インチ(約20cm) * Taft Avenue-NBI:8インチ(約20cm) * Taft Avenue-Quirino Station walkway:8インチ(約20cm) * Taft Avenue(Padre Faura~UN):8インチ(約20cm) * Kalaw Avenue(Ma. Orosa~Taft、両方向):4インチ(約10cm) * Roxas Boulevard service road(Pedro Gil~Salas、Ermita):8インチ(約20cm) バレンズエラ市 * MacArthur Highway(Hermoso Street~Bernardo、Goodyear/Toyota前):8インチ(約20cm) パラニャーケ市 * Ninoy Aquino Avenue-Kabihasnan:9インチ(約23cm) マラボン市 * Gov. Pascual Avenue(Sitio 6、Catmon):8インチ(約20cm) * M.H. del Pilar(Maysilo):8インチ(約20cm) * M.H. del Pilar Street(Tatawid):8インチ(約20cm) パシッグ市 * Pinagbuhatan地区・Jupiter St.:3インチ(約8cm) * Sta. Lucia地区・Morales Compound:6インチ(約15cm) * Bagong Any:6インチ(約15cm) ■ 正午時点で水が引いた地域 ケソン市・Bagong Silangan地区 * Brookeside * Tagumpay * Isla Puting Bato 気象当局(PAGASA)は、8月10日のマニラ首都圏で激しい雨が降ると予報しており、長時間にわたる降雨の影響を受けている地域では、引き続き洪水が発生する可能性があるとしている。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。

ニュース

フィリピン 台風「メイメイ」がルソン島北部・中部を横断へ 学校・官公庁は休校・休業措置

2026年08月05日

台風「メイメイ」、ルソン島横断へ 広範囲で大雨・洪水・土砂災害に警戒 【マニラ】 フィリピン気象庁(PAGASA)は、台風「メイメイ」は6日(木)にルソン島を横断するにつれて勢力を弱める見込みである一方、広範囲に及ぶ雨雲と強風域により、北部では洪水や土砂災害、首都圏(メトロ・マニラ)ではモンスーンによる大雨、西部沿岸では最大5メートルの高波が発生する恐れがあるとして警戒を呼びかけています。 PAGASAによると、8月6日(木)午後までにイロコス・スール州、ラ・ウニオン州、ベンゲット州では200ミリを超える雨が降る可能性があります。 また、パンガシナン州、アブラ州、サンバレス州、カリンガ州、マウンテン州、イフガオ州では同じ期間に100~200ミリの降雨が予想されており、都市部や低地、河川沿いでは広範囲で洪水が発生する恐れがあるほか、土砂災害が起こりやすい地域では地滑りへの警戒が必要です。 さらに、南西モンスーンによる雨はより南まで広がる見込みで、メトロ・マニラ、リサール州、カビテ州、ラグナ州、バタンガス州、西ミンドロ州では木曜日午後までに50~100ミリの降雨が予想されています。 山間部や標高の高い地域ではさらに雨量が増える可能性があり、すでに降り続いた雨で地盤が緩んでいる地域では被害が拡大する恐れがあります。 ルソン島を横断へ PAGASAは、台風「メイメイ」が東寄りに進路を変え、木曜日未明から早朝にかけてイロコス・ノルテ州、イロコス・スール州、またはラ・ウニオン州に上陸すると予想しています。 その後、木曜日中にルソン島北部から中部を横断する見込みで、朝には熱帯低気圧へ勢力を弱め、午後から夕方にかけて低気圧へ変わる可能性があります。 ただし、進路は今後も変わる可能性があり、予想される上陸地点や進路以外の地域でも、大雨や暴風の影響を受ける恐れがあるとしています。 暴風警報 シグナル2は以下の地域に発令されています。 * イロコス・スール州 * アブラ州 * イロコス・ノルテ州南部 * ラ・ウニオン州北部・中部 * パンガシナン州北西部 * カリンガ州西部 * マウンテン州 * ベンゲット州北西部 これらの地域では、時速62~88キロの暴風が予想され、人命や財産に軽度から中程度の危険が及ぶ可能性があります。 シグナル1は、上記以外のイロコス地方やパンガシナン州、カリンガ州、マウンテン州、ベンゲット州のほか、アパヤオ州、イフガオ州、カガヤン州本土、イサベラ州、キリノ州、ヌエバ・ビスカヤ州、サンバレス州北部、タルラック州北部、ヌエバ・エシハ州北部、オーロラ州北部・中部に発令されています。 また、台風と南西モンスーンの影響で、金曜日まで国内の広い範囲、とくに沿岸部や高地では強風から暴風級の突風が吹く見込みです。 上陸前から学校・官公庁に影響 台風は上陸前の5日(水)からすでに学校や職場に影響を及ぼしています。 フィリピン大統領府(マラカニアン宮殿)は、メトロ・マニラ、アブラ州、イロコス・スール州、ラ・ウニオン州、ベンゲット州、パンガシナン州、サンバレス州において、5日午後3時から政府機関の業務と全ての学校の授業を停止すると発表しました。 一方で、医療機関や基礎公共サービス、防災対応など重要業務を担う機関は通常どおり業務を継続します。民間企業については、休業するかどうかの判断は各企業に委ねられています。 また、大統領府の発表以前から、一部自治体では休校やオンライン授業への切り替えが決定されていました。 西部沿岸では最大5メートルの高波 ルソン島北部西岸には**強風警報(Gale Warning)**が発令されています。 イロコス・スール州、ラ・ウニオン州、パンガシナン州沿岸では最大5メートルの高波が予想されており、大小を問わずすべての船舶にとって航行は危険な状況となっています。 PAGASAは、風と波が収まるまで港で待機するか、安全な避難港へ移動するよう船舶関係者に呼びかけています。 また、バタネス州、イサベラ州、サンバレス州などの沿岸でも最大3メートルの波が予想されており、小型船やモーターバンカ(小型船)は出航を控えるよう勧告されています。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。

ニュース

フィリピン 台風「ルイス」、北部ルソンに上陸の可能性

2026年08月03日

台風「ルイス」、今夜から火曜未明に北部ルソンへ接近・上陸の可能性 マニラ(フィリピン) — フィリピン気象庁(PAGASA)は8月3日(月)、熱帯低気圧「ルイス」がオーロラ州カシグランの東約135kmまで接近しており、今夜から4日(火)未明にかけて北部ルソンへ上陸、または非常に接近する可能性があると発表した。 現在、イサベラ州、キリノ州、およびカガヤン州、アパヤオ州、カリンガ州、マウンテン州、イフガオ州、オーロラ州の一部に熱帯低気圧警報シグナル1が発令されている。 午前7時時点で、「ルイス」の中心付近の最大風速は55km/h、最大瞬間風速は70km/h。北へゆっくり進んでおり、強風域は中心から約190kmに達している。 シグナル1の対象地域 シグナル1は以下の地域に発令されている。 * カガヤン州中央部・東部 * イサベラ州全域 * キリノ州全域 * アパヤオ州(Flora、Santa Marcela、Conner、Pudtol、Luna) * カリンガ州(Tabuk City、Tanudan、Pinukpuk、Rizal) * マウンテン州(Paracelis、Natonin) * イフガオ州(Aguinaldo、Alfonso Lista) * オーロラ州(Dinalungan、Casiguran、Dilasag、Dipaculao、Baler) これらの地域では時速39~61kmの風が予想され、生活や財産への軽微から小規模な被害が発生する可能性がある。 今後の進路 「ルイス」は今後、北西へ進みながら今夜から火曜未明にかけて北部ルソンへ上陸、または接近すると予想されている。その後は東北東へ急転向し、フィリピンから離れていく見込み。 PAGASAによると、「ルイス」は予報期間の大半で熱帯低気圧の勢力を維持するとみられる。 その後、8月5日(水)までに低気圧へと弱まり、国際名「ドルフィン(Dolphin)」の熱帯低気圧に取り込まれる可能性がある。 ただし、進路予想には依然として不確実性があり、今後の気象情報で変更される可能性があるとしている。 強風・高波に警戒 「ルイス」と南西モンスーン(ハバガット)の影響で、月曜日から火曜日にかけてルソン島およびビサヤ地方の広い範囲で強風から暴風級の突風が予想されている。 同様の強風は以下の地域にも及ぶ見込み。 * ラナオ・デル・ノルテ * ミサミス・オクシデンタル * カミギン * 北スリガオ * ディナガット諸島 * サランガニ * ダバオ・オクシデンタル * ダバオ・オリエンタル 水曜日もルソン島、ビサヤ地方、ザンボアンガ半島、北ミンダナオなど広い地域で突風が続く可能性がある。 高波情報 * 最大2.5mの波 * イサベラ州東海岸 * オーロラ州北東海岸 * ダバオ・オリエンタル州東海岸 * 最大2mの波 * バタネス諸島 * バブヤン諸島 * カガヤン州 * パンガシナン州 * ポリロ諸島 * カタンドゥアネス州 * 北・南カマリネス州 * 北サマール州 * ディナガット諸島 * 南スリガオ州 * ダバオ・オクシデンタル州 * ダバオ・オリエンタル州 PAGASAは、モーターバンカ(小型船)などの船舶の運航者に対し、十分な注意を払い、可能であれば出航を控えるよう呼びかけている。 次回の熱帯低気圧情報は8月3日午前11時に発表される予定。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。

ニュース

燃油サーチャージ上昇、8月から航空券が値上がり

2026年07月29日

フィリピン・マニラ — 航空各社に対し、ジェット燃料価格の上昇分を補うため、より高い燃油サーチャージの徴収が認められたことから、8月前半より航空運賃が大幅に値上がりする可能性がある。 民間航空委員会(CAB)は最新の通達で、8月1日から15日までの国内線および国際線に適用される旅客・貨物向け燃油サーチャージを、7月16日~31日に適用されていたレベル8からレベル13へ引き上げると発表した。 レベル13では、航空会社は以下の燃油サーチャージを徴収できる。 * 国内線:423~1,237ペソ * 国際線:1,396.74~10,385.42ペソ ※いずれも飛行距離に応じて金額が異なる。 これは、現在のレベル8の料金である * 国内線:253~787ペソ * 国際線:835.05~6,208.98ペソ と比べて大幅な引き上げとなる。 CABは通常適用している30日間の燃油サーチャージ適用期間を一時停止し、石油市場の動向に柔軟に対応するため、今後は15日ごとに燃油サーチャージの水準を見直すとしている。 この暫定措置は、市場が安定するまで、またはCABが改定・撤回するまで継続される。 8月前半に燃油サーチャージを徴収する航空会社は、適用開始日までにCABへ申請しなければならない。また、徴収できる金額はレベル13で定められた上限額を超えてはならない。 なお、外貨建てで燃油サーチャージを徴収する場合の換算レートは、1米ドル=61.45ペソに設定された。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。

LINEでマニラの最新情報をお届け!
マニラ旅行についてのご相談もお気軽に
お問い合わせください。