豆知識

2025/04/15

フィリピンで結婚式を挙げるには?日本人のための完全ガイド|教会式のルールからリゾート婚まで

「結婚式は国内で」という考えがまだまだ一般的な中、近年、海外でのウェディングを希望するカップルが増えています。その中でも、フィリピンは意外と知られていない“穴場”のひとつ。リゾートの美しさ、物価の安さ、そしてなによりもカトリックの伝統が息づく荘厳な教会での挙式は、日本では味わえない厳かさとロマンがあります。

この記事では、日本人同士の挙式から国際結婚、カトリック教会での儀式のルール、人気のリゾート地まで、徹底的に解説していきます。

日本人同士がフィリピンで挙式するには?必要書類と準備の流れ。

フィリピンで結婚式を挙げるには、日本国内での結婚手続きを行わない場合でも、現地の法律に基づく手続きを踏む必要があります。特に「法的に有効な結婚式」をフィリピンで行いたい場合、必要書類や準備が必要です。以下にその流れを詳しく解説します。

フィリピン結婚に必要な書類

婚姻要件具備証明書(Certificate of Legal Capacity to Contract Marriage)

これは、二人が婚姻するための法的な資格を持っていることを証明する書類で、フィリピンにおいて外国人が結婚する際に必須となります。日本の大使館または領事館で発行されます。

婚姻要件具備証明書は、結婚するためにどちらかが既婚でないこと、法的に結婚する年齢であることを証明するものです。

  1. パスポートのコピー
  2. 出生証明書(英語翻訳付き)
  3. 2名の証人
  4. フィリピンの婚姻許可証(Marriage License)
  • パスポートは本人確認のために必須で、式を挙げる際に確認されます。
  • 2名の証人出生証明書が必要です。日本語の出生証明書を使用する場合は、英語に翻訳されたものを添付する必要があります。
  • 結婚式には証人が必要です。証人は、フィリピン人または外国人でも構いませんが、証人が婚姻資格を満たしていることを確認する必要があります。
  • フィリピンで結婚する場合、「婚姻許可証」が必要です。

教会によっては、結婚式の前に結婚カウンセリングやリハーサルを要求されることがあります。
予約が埋まりやすいため、式の日時が決まったら早めに予約を入れておくことをおすすめします。

結婚式のリハーサル(必要な場合)

教会や挙式会場では、結婚式のリハーサルが行われる場合があります。リハーサルは、式の流れやマナーを確認するためのものです。もしリハーサルが必要な場合、式の数日前に行われることが多いので、事前にスケジュールを確認しておきましょう。

式の実施 【注意点 】

• 挙式当日の手配

挙式当日は、招待客のための受付や、式後の披露宴会場の準備を考慮し、スタッフの手配をしておく必要があります。
式の進行は、神父や司祭が担当するため、宗教的な儀式やマナーを遵守しましょう。

• 指輪交換や誓いの言葉

フィリピンのカトリック教会では、指輪交換と誓いの言葉が重要なセレモニーの一部です。また、伝統的なベール&コードセレモニーもよく行われます。
ベールとコードを使った儀式は、夫婦の絆を象徴するものです。親族や友人がこの儀式を手伝うことが一般的です。

結婚証明書の取得

式を終えたら、結婚証明書をフィリピンの市役所で申請します。

この証明書は、法的に結婚を証明するために必要です。

結婚証明書をフィリピンの市役所で申請

結婚式が終わった後、教会からの結婚証明書(Marriage Certificate)が発行されます。これは結婚が正式に行われた証拠です。
日本の戸籍に反映させるためには、この結婚証明書を日本大使館に持参し、戸籍に登録する手続きが必要です。

教会で結婚式を挙げるだけなのに、なぜこんなに面倒な手続きが必要なのか?

理由① フィリピンは“結婚=国家と神に誓うもの”という考えが根付いている

フィリピンは国民の約80%以上がカトリック教徒で、東南アジアで最もキリスト教の影響が強い国です。
カトリック教会にとって結婚は、「神の前で一生涯を誓い合う、崇高で神聖な儀式」で更にフィリピンでは、教会式そのものが法律的な婚姻の一部としても認められているため、“単なるセレモニー”ではなく、“人生の契約行為”そのものなんです。

理由② 教会式が「宗教儀式」であり「法律行為」でもあるから

日本では、結婚は市区町村役場に届けることで法的に成立し、式は自由形式ですよね?
でもフィリピンでは「結婚式=法的な婚姻成立の一部」なんです。

項目 日本 フィリピン
法的手続き 役所に届け出る 市役所&教会でのセレモニーが必要
結婚式の意味 任意のセレモニー 宗教+法的行為
離婚制度 あり 原則なし(無効手続きのみ)

理由③ 離婚ができない国だから「事前にしっかり確認」される

フィリピンは、世界でも珍しく離婚制度がない国のひとつ。

(※注:ムスリム法を除く)

つまり、一度結婚すれば原則として生涯連れ添う前提。
だからこそ、「この2人が本当に結婚していいのか」を事前にとても厳しくチェックします。

・本当に独身か?

・婚姻要件を満たしているか?

・相手はだまされていないか?

・信仰を持った上で誓っているか?

そんな視点で、インタビューやセミナー、証人の有無などが細かく求められるわけです。

理由④ 外国人が関わる場合、トラブル防止のためにより慎重に

外国人が関与する結婚(とくに国際結婚)では、次のようなトラブルが実際に起きています。

・フィリピン人が日本人との結婚で移住目的にされる

・外国人が現地女性と結婚し、そのまま姿を消す

・親族間で財産や宗教のトラブルになる

そのため、フィリピンの法律は「外国人との結婚は慎重に、書類をしっかり確認してから」という方針で、日本人同士であっても外国籍としての手続きが求められます。

フィリピンで結婚式を挙げたい人のためのステップガイド

ステップ1  どんな挙式をしたいのかイメージする

• 教会での荘厳なカトリック式?

•ビーチでのリゾートウェディング?

•家族だけでこじんまり?

•多国籍ゲストを呼んで華やかに?

最初は「理想のスタイル」を想像するところからでOK!

ステップ2  場所を決める(都市 or リゾート)

まずはフィリピンの中でどの場所で式を挙げたいかを決めましょう。都市型でアクセス重視?それともリゾート地で非日常感を楽しみたい?

エリア 特徴
セブ島 リゾートと都市機能が両立。日本からの直行便もあり、人気No.1。高級ホテルも多く、ビーチウェディングが可能。
ボラカイ島 世界屈指のホワイトビーチ。インスタ映えするロケーション。こぢんまりとした式にも最適。
タガイタイ マニラから車で2時間。高原リゾート地で涼しく、湖と火山の絶景が魅力。教会も多く、自然派に人気。
マニラ 首都圏。格式高いカトリック教会が多く、都市型ウェディングに適している。ショッピングや宿泊も便利。

迷っている場合は「セブ島」または「マニラ」が初心者向きでおすすめです。プランナーも豊富におり、現地スタッフとのやり取りもスムーズです。

ステップ3  挙式の形式を決める(法的 or セレモニーのみ)

•  法的な結婚式(Marriage License取得)

• 書類や証明書の準備が必要(大使館や現地役所)

• 日本でも婚姻が有効になる

• セレモニーのみ(記念式)

• 書類手続き不要

ロマンチックな挙式だけ行う(法的効力はなし)

・フィリピンに慣れていない場合、「セレモニーのみ」から始めるのも◎

ステップ4  現地ウェディングプランナーに相談する

初めての海外婚で失敗しないコツは、信頼できる現地のプロを味方につけること!

おすすめの探し方

  1. 「フィリピン ウェディング プランナー 日本語対応」などで検索
  2. SNSやInstagramで実際の式の様子を見て連絡
  3. セブやマニラにオフィスがある旅行代理店経由で相談も可

フィリピンで結婚式を挙げる場合の予算ガイド(詳細編)

フィリピンでの結婚式は、日本に比べて費用がかなり抑えられるのが大きな魅力です。
それでいて、教会の荘厳さやリゾート地のロケーション、現地スタッフのホスピタリティなど、クオリティは非常に高い。

「安いから」といってチープな印象はなく、

“海外挙式ならではの特別感”をしっかり感じられるのがポイント。

都市型 vs リゾート型:費用比較表

項目 都市型(例:マニラ) リゾート型(例:セブ島・ボラカイ)
教会挙式費用 約5万〜15万円 約10万〜25万円
披露宴(50人規模) 約20万〜50万円 約30万〜60万円
ドレス&タキシード 約3万〜10万円 約5万〜15万円
写真・ビデオ撮影 約3万〜10万円 約5万〜15万円
トータル相場 約30万〜80万円 約50万〜120万円

 含まれる主な費用内訳

費用項目 内容
教会使用料 結婚式を行う教会やチャペルの施設使用料。歴史あるカトリック教会の場合、寄付形式(ドネーション)で支払うことも。
披露宴費用 会場のレンタル費、料理・飲料、音響、司会進行、デコレーション、ゲスト対応などを含む。
衣装レンタル ウェディングドレス、タキシード、アクセサリー、ベールなどのレンタル費用。現地でのレンタルまたは日本から持ち込みも可。
ヘアメイク 新郎新婦のヘアセット・メイクアップ。希望すれば付き添いスタッフが挙式中もサポート。
撮影・映像 プロのカメラマンによる写真・動画撮影。編集データ納品を含むプランも多い。
装花・装飾 バージンロードの花、祭壇装飾、テーブルコーディネート、ブーケなど。
書類関連費用 婚姻要件具備証明書の取得、日本大使館手数料、婚姻許可証の申請費用など。
現地コーディネート料 日本語対応スタッフ、当日の進行管理、通訳、アテンドの費用。
交通・宿泊 新郎新婦およびゲストの渡航費、ホテル滞在費。ハネムーンを兼ねるケースも多い。
チップ・その他 スタッフへのチップ、ギフト、ゲストのお土産、招待状印刷費など。

注意点と賢く予算を抑えるコツ

日本語対応のプランナーを活用する

→ 現地とのやり取りの手間・ミスを減らせる

 オフシーズン(6月〜10月)を狙う

→ 台風リスクはあるが、費用が大きく抑えられる

 衣装を日本から持ち込み、現地でメイクのみ手配

→ レンタル費用を節約しつつクオリティもキープ

 少人数で行い、旅費に回す

→ 挙式+家族旅行という形で一石二鳥

マニラ市内で結婚式のサポートを提供している会社をご紹介

ザ・ペニンシュラマニラ

マカティ地区に位置する高級ホテルで、専任のウェディングコンサルタントが挙式の計画から当日までをサポートします。​美しい会場、豪華なブーケ、洗練された料理など、細部にわたるこだわりを実現できます。​

 HP https://www.peninsula.com/en/manila/5-star-luxury-hotel-makati
 連絡先 +63 2 887 2888
Eメール weddingpmn@peninsula.com

ダイヤモンド ホテル フィリピン

 HP https://diamondhotel.com
 連絡先 +63 2 8528 3000

マニラ湾沿いに位置するホテルで、ウェディング会場として高い評価を受けています。​豪華な宴会場と質の高いサービスが特徴です。​

マニラ市内にはこれらのホテル以外にもサポートしてくれるホテル(会社)が沢山あります。これらの施設やサービスは、それぞれ独自の特徴と魅力を持っています。​ご希望のスタイルや予算に合わせて、最適なウェディングプランを検討されることをおすすめします。

まとめ

フィリピンでの結婚式は、ただ「海外で挙げる」というだけの選択ではありません。それは、異文化と神聖さが溶け合う、人生に一度きりの特別な体験。

カトリック教会での荘厳なセレモニー、真っ白な砂浜に囲まれたビーチ挙式、あたたかい現地の人たちに祝福される披露宴…。
日本とは違う文化の中で、自分たちらしい「誓いのかたち」を見つけられるのが、フィリピンウェディングの魅力です。

この記事が、「いつか」の夢を「現実」へと踏み出す、第一歩のきっかけになれば嬉しいです。

 

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