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2025/11/10

フィリピン 130万人が避難、2人死亡、50万人が被災 台風『Uwan(ウワン)』による影響

マニラ Philippines
台風ウワンの容赦ない襲来により、フィリピンでは少なくとも2人が死亡、2人が負傷し、11月10日(月)時点で約50万人が自宅からの避難を余儀なくされている。

国家災害リスク軽減管理委員会(NDRRMC)によると、台風ウワンの上陸前に、130万人以上が事前に避難を完了した。月曜朝までに、48万2614人が避難生活を送っており、そのうち約5割以上は避難所に収容され、残りは避難所以外で支援を受けた。

全国で影響を受けた83万6572人のうち、最も被害が大きかったのはビコール地方で、65万2768人が同地域に集中した。避難家族数も最も多く、多くが現在も避難所で生活している。報告された死者2名のうち1名はビコール、もう1名は東ビサヤ地方だった。

台風ウワンはまた、8地域にわたり71本の道路と26本の橋を通行不能にし、特にビコール地方とカガヤン・バレー地域の主要幹線道路で影響が大きかった。

カラバルソンで74、ビコールで68を含む、155の市・町が強風と豪雨により停電したが、現在までに復旧したのは15地域にとどまっている。

荒天のため180の港が運航停止となり、6190人の乗客と2922台の車両が足止めされた。初期評価によると、1085棟の住宅が一部損壊し、89棟が全壊した。多くはサンボアンガ半島で確認されている。

今回の政府の備えは、事前避難38万人未満、直後の避難者が60万人を超えた台風ティノの際と比べ、大きく改善された形だ。

台風ティノの死者数は、国防省民間防衛局(OCD)のデータでは224人に上ったとされている。ただしNDRRMCの最新報告では、月曜時点で死者165人、負傷者約500人としている。

OCDのベルナルド・ラファエリト・アレハンドロ4世副長官は、ANC番組「Headstart」で、台風ティノの被害を受けて、避難命令の早期順守や自主的な避難が進んだことで、ウワンに対する備えが改善された可能性があると述べた。PAGASAは先週、ウワンがまだフィリピンの責任範囲(PAR)外にあった段階から監視を開始しており、国が台風ティノの被害からまだ立ち直れていない中での対応となった。

台風ウワンの死者数は現在こそ少ないものの、暴風域が国内を通過し、政府機関が被害状況を引き続き評価する中で、増加する可能性がある。

ルソンの一部では依然としてシグナル4が発令中で、最新の観測では、ラウニオン州バクノタンの西北西135キロに位置している。台風は最大風速130キロ、瞬間風速160キロの勢力を保ちながらPAR内を移動している。

予報では、台風は西フィリピン海を進みながら11月11日(火)に再び勢力を強め、PARを抜ける見込みだ。

「提供元」http://philstar.com

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