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フィリピン 台風クリスティンによる農業被害、被害額57億5千万ペソ:農家の保険請求は2週間以内に支払い見込み
「台風クリスティンによる農業被害額は57.5億ペソ、農家の保険請求は2週間以内に支払い予定」
農業省(DA)は月曜日、台風クリスティンによる農業被害が57億5千万ペソに達したと発表しました。
10月末にフィリピンを襲った台風クリスティンは、多大な被害をもたらし、死者を出しました。さらにその後、別の強力な台風が続き、現在もまた別の台風が接近しています。米作が最大の被害を受け、被害額は42億5千万ペソに上り、次いで高価値作物が8億4千7百万ペソ、水産業が4億3百万ペソ、トウモロコシとキャッサバが1億ペソの被害を受けたと、DAの広報担当アルネル・デ・メサ氏が「Balita Pilipinas Ngayon」に語りました。
米供給状況は、クリスティンとレオンによる被災地でも十分
最も深刻な被害はビコール地方で約30億ペソに達し、次いでミマロパ地方が6億4千6百万ペソ、
カガヤンバレーが6億2千1百万ペソの農業被害を記録しました。
デ・メサ氏は、農作物の被害により野菜価格が上昇する可能性があると警告しました。台風時には地域によって10~15%程度の価格上昇が見られますが、通常は2週間以内に価格が安定すると述べ、ルソン、ビサヤ、ミンダナオからの代替供給源を確保していると付け加えました。
保険請求
フィリピン作物保険公社(PCIC)は、台風による被害を受けた3万以上の保険加入農家に対し、総額6億6千7百万ペソの補償を割り当てており、一人当たり1万5千〜2万5千ペソが支給される予定です。
被災農家はデジタル化や地方自治体との連携を通じて特定され、補償金は2週間以内に支払われる見込みです。
また、保険加入および未加入の農家向けに、5億4千1百万ペソ相当のコメ種子、トウモロコシ、野菜の備蓄を配置しました。一方、農業信用政策協議会は、被災した農家や漁師向けに最大2万5千ペソの「生計と回復」ローンに5億ペソを割り当てています。
さらに、リハビリと復旧用の迅速対応資金として10億ペソが用意され、被災地にカディワセンターも開設されています。
[提供元/TV patrol] https://news.abs-cbn.com