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フィリピン 選挙期間中に110万件以上のTikTokアカウントがブロックされる

マニラ(フィリピン)発 — ショート動画プラットフォームのTikTokは、最近行われたフィリピン中間選挙の期間中に、特定の候補者を支援または攻撃する「影響操作」が行われていたことを確認しました。
TikTokの「グローバル・インテグリティ・ハブ」の最新情報によると、3月24日から5月12日の選挙当日までに、57万3,000件以上の偽アカウントがプラットフォーム上から削除されました。
さらに、同じ期間中にフィリピン国内で作成されたスパムアカウント55万件もブロックされたとのことです。
これらの偽アカウントに加えて、TikTokはフィリピンのユーザーを対象にした「秘密裏の影響ネットワーク」3件も発見しました。これらのネットワークは4月に削除され、すべてフィリピン国内から運営されていたとされています。
これらのネットワークは、2025年フィリピン中間選挙の文脈において、特定の政治家を支持する、または他の政治家を批判するようなナラティブを拡散する目的で不正なアカウントを作成していたと報告されています。
• 最初のネットワークは124アカウント、10,311人のフォロワーを持ち、同一内容を繰り返し投稿していました。
• 2つ目のネットワークは36アカウント、18,855人のフォロワーを持ち、架空の人物像を作り、政治的コンテンツの投稿のみに利用されていました。
• 3つ目のネットワークは29アカウント、3,021人のフォロワーを持ち、プロフィール画像にフィリピン国旗を使用していたとのことです。
これらの covert network とは別に、TikTokは市民参加と選挙の健全性に関するポリシー、誤情報、AI生成コンテンツなどに違反する4,100件以上の投稿も削除しました。削除された具体的な内容はまだ公開されていませんが、97%は報告される前に削除されたとしています。
また、不正なアクティビティに関しては、TikTokは
• 2,340万件以上の偽の「いいね」
• 95万4,000件以上の偽フォロワー
を削除したと発表。
さらに、選挙期間中には
• 1,570万件以上の偽「いいね」
• 4,040万件以上の偽フォローリクエスト
も未然に防止されたとのことです。
TikTokは以前より、**フィリピン選挙管理委員会(COMELEC)**や市民団体と連携し、アプリ内に選挙情報センターを設置。選挙に関する詳細情報をユーザーに提供してきました。
また、誤情報への対処として、関連する選挙コンテンツや検索にラベル付けを行い、ユーザーが偽情報を見抜くための啓発活動も実施。選挙に先立っては、ユーザーに対して「#ThinkTwice(よく考えて)」というデジタルリテラシーキャンペーンも展開し、情報の発信・共有に対する批判的思考を促しました。
「提供元」http://philstar.com