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Quezon city(ケソン市)洪水軽減活動のためにバランガイを活用
ケソン市政府、洪水対策強化に向けた「Tanggal Bara, Iwas Baha」プログラムを開始
ケソン市政府は、この雨季における洪水緩和対策を強化するため、「Tanggal Bara, Iwas Baha」プログラムの一環として、142のバランガイ(村)を活用すると発表しました。
◉ バランガイの役割
2024年10月3日のプレスリリースによると、ジョイ・ベルモンテ市長は、市内のバランガイに対して、詰まった排水システム、下水道、道路の排水口、マンホール、インターセプターの清掃を優先するよう指示しました。ベルモンテ市長は、
清掃と排水改善は市政府だけでは十分に行えないため、バランガイの関係者および住民の協力が必要であると強調しました。
-「各バランガイが自分たちの管轄内で排水システムの定期的なメンテナンスを行うことで、この目標は達成できます」と市長は述べています。
◉ 洪水被害の多いバランガイ
特に、洪水の被害が多いバランガイとして、以下の地域が挙げられています。
(1)デル・モンテ
(2)マサンボン
(3)バゴン・シランガン
(4)ドーニャ・イメルダ
(5)ロハス
(6)タタロン
(7)アポロニオ・サムソン
これらのバランガイは、ハバガット(南西モンスーン)や台風カリーナの影響を大きく受けたとされています。ベルモンテ市長は、気候変動による台風やモンスーン雨の増加が、これらの地域にさらなる悪影響を及ぼしていることにも言及しました。
◉ プログラムの成果と今後の展望
このプログラムにより、これらの地域で洪水がより迅速に引くことが期待されています。
ケソン市エンジニアリング局(QCED)のデータによれば、2024年1月から9月までに、
市政府は647件の排水管の詰まり除去作業を実施し、約50台分のゴミを回収しました。
また、2023年以降、市政府は61件の洪水制御プロジェクト(道路および排水プロジェクトや水路インフラ)が実施されており、224の雨水貯水システムや148の提案された洪水調整池を通じて、グリーンエンジニアリングの取り組みも進められています。
このような施策を通じて、ケソン市は持続可能な洪水対策を進めており、今後もさらなる改善が見込まれます。