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2024/10/03

フィリピン タール山で記録されたマグマ水蒸気噴火!

フィリピン火山地震研究所(Phivolcs)によると、水蒸気マグマ噴火が水曜日の午後にタール火山で発生しました。 Phivolcsは、タール火山での噴火が午後4時21分に発生し、10分以上続いたと発表しました。Phivolcsのディレクター、トト・バコルコル氏は、噴火前には火山性地震は記録されていなかったものの、蒸気が高さ200メートルに達したと 述べています。

◉ Phivolcsによれば、このタイプの噴火は「噴出するマグマと水が爆発的に接触することによる激しい噴火」であり、特徴としては大量でやや高い灰の柱と基底サージ(爆発時に地表を横切る高速で低温のガスと灰の混合流)があります。Phivolcsの火山モニタリング・噴火予測部門の責任者、マリトン・ボルナス氏は、今回の噴火は2021年と2022年に発生した水蒸気マグマ噴火と類似していると述べました。 「地震信号に基づいて、2021年と2022年に発生した水蒸気マグマ噴火の信号と比較したところ、2022年3月の噴火と 類似していることがわかりました。唯一の違いは、2021年と2022年の間には低周波火山地震や トレモル(長時間続く地震波)の群れが多く観測されていたことです」とボルナス氏は説明しています。 タール火山では今後も弱い噴火が発生する可能性があります。「私たちは、タール火山では長い間噴煙の発生が続いており、これ自体はよくあることです。そのため、まだ警戒レベル1を維持しており、火山ガスの放出が依然として多く、 いつでも小規模な爆発的噴火が発生する可能性があります」とボルナス氏は述べています。 それにもかかわらず、Phivolcsは大規模な噴火の懸念はないとしています。「地震の数や火山の膨張といったタール火山のパラメータを見ても、現状ではほとんど活動がないため、2020年のような大規模な噴火に発展する可能性は低いことがわかっています」とボルナス氏は説明しています。 タール火山の近隣住民や一般市民には、火山性のスモッグへの曝露を制限するよう呼びかけられています。

◉ 自己防衛策としては、N95マスクやガスマスクの使用や、気道の刺激を避けるために水を多く飲むことが推奨されています。 タール火山はマニラの南約50キロメートルに位置し、現在も警戒レベル1が続いています。これは、ガス駆動の爆発や火山性地震、軽度の降灰が発生する可能性があることを意味しています。タール火山島への立ち入りは禁止されています。 8月には、タール火山からの火山性スモッグ(vog)によって、数千人の住民が屋内待機を呼びかけられ、多くの学校が休校となりました。 フィリピンは「環太平洋火山帯」に位置しているため、地震や火山活動が頻繁に発生します。

この帯では、地球の深部でプレートが衝突しています。

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