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2025/06/20
フィリピン NAIA国際空港で1,200ペソのタクシー送迎、空港警察の不正行為が明るみに
マニラ(フィリピン)発 — フィリピン運輸省(DOTr)は、ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)で恐喝行為に関与していたとされる空港警察官5名を解雇しました。
タクシー運転手のフェリックス・オピナ氏は、空港警察による「60対40」の取り分スキームをDOTrに告発しました。このスキームでは、警察官がタクシー運転手に対し、法外に上乗せした運賃のうち40%を上納するよう強制していたとされています。運転手はその分を回収するため、乗客に過剰請求していたとのことです。
オピナ氏は最近、NAIAの第2ターミナルから第3ターミナルまでの短距離移動で1,200ペソを請求したことがSNS上で拡散され、話題になっていました。
DOTrのヴィンス・ディゾン長官は記者会見で次のように述べました。
「フェリックス(Taxihub)の話によれば、この“裏スキーム”を仕切っていたのは空港警察だそうです。彼らが高額運賃を設定し、その高額分の40%を自分たちの取り分として抜き取っていた。だからこそ、負担を強いられていたのは乗客たちだったのです。」
ディゾン長官によると、関与した空港警察官たちはすでに停職処分となっており、解雇手続きも進行中です。
こうしたスキームは、通勤客だけでなく、観光客に対する国の評判にも大きなダメージを与えるとディゾン氏は指摘しました。
オピナ氏はSNSで拡散された後、過剰請求が原因で運転免許を取り消されました。また当局の調査により、彼の所属する運行業者「Taxihub」がすでに失効した許可証で営業を続けていたことも発覚しました。
「提供元」http://philstar.com
