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2025/09/18
フィリピン ミラソルPAR離脱 ナンド海上で超大型台風に発達の恐れ
マニラ(フィリピン)— 熱帯低気圧「ミラソル」は、フィリピン責任域(PAR)をすでに抜けたと、気象庁PAGASAが発表した。
PAGASAによると、17日午前11時時点でミラソルはカガヤン州カラヤンの西395キロ付近にあり、西北西へ時速35キロで進んでいる。中心付近の最大風速は時速55キロ、最大瞬間風速は時速70キロに達している。
ミラソルはこのまま中国南部に向かって北西進を続け、早ければ本日中にも熱帯低気圧から熱帯暴風(トロピカルストーム)へ発達する見込み。勢力はそのまま維持し、9月20日(土)に中国南部に上陸する前に弱まると予測されている。
・影響の継続
ミラソルがPARを抜けた後も、南西モンスーン(ハバガット)の影響と相まって、首都圏(メトロマニラ)、カビテ、バタンガス、ビコル地方などでは今後数日間、強風から烈風が吹く可能性がある。
・新たな熱帯低気圧「ナンド」
一方、熱帯低気圧「ナンド」はフィリピン東方海上で勢力を維持している。
午前11時現在、南東ルソンの東1,335キロの海上にあり、西北西へゆっくりと進行中。中心付近の最大風速は時速55キロ、最大瞬間風速は時速70キロとなっている。
PAGASAは、ナンドが今後フィリピン海上でさらに発達し、9月20日(土)までに台風へ昇格、さらに海上で「スーパー台風」にまで強まる可能性もあると警告した。その場合、早ければ土曜日にも北ルソンでシグナル1が発令される可能性があり、最も高い警戒レベルであるシグナル5の可能性も否定できないという。
ナンドは今後48時間以内にフィリピンの天気へ直接的な影響を及ぼす可能性は低いが、ハバガットを強め、日曜から月曜にかけて大雨をもたらす恐れがある。
「提供元」http://philstar.com
