豆知識
フィリピン入国 持ち込み禁止の薬は?
フィリピンに旅行や出張を予定している方へ。普段から使用している薬がフィリピンで持ち込み禁止になってしまう可能性があることをご存じですか?規制されている成分や処方箋が必要な薬について事前に確認し、安全でスムーズなフィリピン滞在を楽しむための準備を始めましょう。
向精神薬や鎮痛剤
オピオイド系鎮痛剤
モルヒネ、コデインなど。これらは強力な痛み止めとして使用されますが、依存性が高いため、厳しく制限されています。
ベンゾジアゼピン系薬物
ジアゼパム(バリウム)、クロナゼパムなどの抗不安薬。精神安定剤として広く使用されていますが、フィリピンへの持ち込みには注意が必要です。
これらの薬を持ち込む場合は、医師の正式な処方箋が必要で、できればフィリピンの公用語である英語で記載されたものが望ましいです。処方箋は、薬の成分や必要量、患者の情報を明確に記載していることが求められます。
ステロイド系薬物
ステロイドはホルモン補充療法や炎症の抑制に使用される薬ですが、一部の国々では不正使用が懸念されています。フィリピンでも、ステロイド系の薬を処方箋なしで持ち込むことはできません。これには、プレドニゾロンやデキサメタゾンなどの薬が含まれます。
避妊用ピルなど
フィリピンへの避妊用ピルやバイアグラの持ち込みについては、個人用の少量であれば通常問題ありません。ただし、必ず処方箋を携帯しておくことが推奨されます。特にバイアグラなどの勃起不全治療薬は規制が厳しい場合もあるため、入国時に正しく申告することが重要です。
制限のある成分
エフェドリン
風邪薬やアレルギー薬に含まれることがあるが、乱用の恐れがあるため、持ち込みには特別な許可が必要です。
コデイン
鎮痛作用のある薬ですが、オピオイドに分類されるため厳しく制限されています。
量の制限
処方薬を持ち込む場合、90日分までが一般的に許可される量です。
それ以上の量を持ち込む場合、薬物取扱の特別な許可が必要になることがあります。
申告の義務
薬を持ち込む際は、フィリピン入国時に必ず空港のカスタム(税関)で申告する必要があります。適切に申告しない場合、罰金や没収の対象となる可能性があります。
フィリピン旅行に持っていくべき薬
風邪薬・解熱鎮痛剤
気候の変化や長時間のフライトで体調を崩す可能性があるため。
整腸薬
食事が急に変わるため、お腹の調子を崩しやすい。
虫よけ薬・抗ヒスタミン薬
フィリピンは熱帯地域であり、虫刺されやアレルギー反応が起こりやすい。
日焼け止めや皮膚軟膏
強い日差しと高湿度により、肌トラブルが発生する可能性がある。
フィリピンでは医薬品が手に入りにくかったり、日本で使用しているものと成分が異なることがあります。また、現地で薬を買う際、言葉の壁があるため自分の体調に合った薬を手に入れるのが難しい場合もあります。日本から普段使い慣れた薬を持っていくことで、安心して旅を楽しむことができるでしょう。
まとめ
フィリピンに入国する際には、鎮痛剤、向精神薬、ステロイド系薬物などの持ち込みに細心の注意が必要です。必ず医師の処方箋を携帯し、薬の量や成分を確認した上で適切に申告を行うことが重要です。
また日本から適量の薬を持っていくことで、旅行中に体調を崩した際でも応急処置ができるので万全な状態で旅行を楽しめます。
持ち込みの量には十分に気をつけましょう!