豆知識
日本とは何が違う?フィリピンの結婚式を紹介!
日本の結婚式とはひと味違うフィリピンの結婚式事情を紹介していきたいと思います。
フィリピンの結婚式は、家族や伝統を重んじた温かいイベントです。その準備から、厳かな結婚式のしきたり、そして気になる費用まで、すべてを徹底解説していきます。
フィリピンの結婚までの流れ「伝統的な求婚の儀式」
フィリピンでは、結婚に至るまでの過程において、「パンリリガウ(Panliligaw)」と呼ばれる伝統的な求婚の儀式があります。
パンリガウとは、男性が女性の家族に結婚の許しを得るための期間であり、時には数ヶ月から数年にわたることもあります。この過程で、男性は女性の家族に対してさまざまな形で誠意を示します。たとえば、家事を手伝ったり、家族に贈り物を贈ったりすることが一般的です。
この儀式の一環として、「パマンヒカン(Pamanhikan)」という重要な行事があります。
パマンヒカンは、男性の家族が女性の家を訪れて結婚の許しを正式に求める場です。この場では、両家が結婚について話し合い、結婚の日取りやその他の重要な事項が決定されます。パマンヒカンは、結婚への道のりで欠かせないステップであり、フィリピンの結婚文化を深く理解するうえで重要です。
結婚準備のステップ
婚約
パンリリガウの成功後、カップルは婚約します。婚約指輪を交換することもありますが、必須ではありません。
ただ女性としては、約束の印に指輪を貰えたら嬉しいですよね。予算的に厳しい場合はリーズナブルな指輪でも誠意を見せることになるので、ぜひ試してみてください。
結婚式の準備
結婚式の日取りが決まった後、会場の予約、招待状の発送、衣装の選定などを行います。フィリピンでは、教会での結婚式が一般的であり、式場の確保は早めに行う必要があります。有名な教会などは、人気があるため何ヶ月も先まで予約が埋まってる場合があります。事前に下調べをしておきましょう。
必要書類の準備
結婚許可証(Marriage License)を取得するためには、出生証明書や証明写真などの書類が必要です。許可証の発行には数日かかるため、早めの準備が求められます。
特にフィリピンでこういった正規の書類を貰うのには時間が非常にかかるため、前もっての準備が必須です。
フィリピンの結婚式のしきたりと伝統
フィリピンの結婚式は、宗教的な要素が非常に強く、特にカトリック教会での挙式が主流です。結婚式は、「ミサ(Mass)」と呼ばれる教会での宗教儀式を中心に行われ、神の祝福を受けることが重要視されます。
結婚式には、いくつかの伝統的な儀式が組み込まれています。たとえば、「ヴェール・コード・キャンドルセレモニー」というものがあります。
この儀式では、新郎新婦の肩にヴェールをかけ、コード(縄)を使って二人を結びつけ、キャンドルを灯して二人の結婚を祝福します。この儀式は、結婚の絆を象徴し、永遠の愛を誓う意味を持っています。
結婚式の費用と準備
フィリピンの結婚式の費用は、規模や場所によって大きく異なります。平均的には、約20万〜50万ペソ(約40〜100万円)ほどがかかるとされています。費用の大部分は、会場のレンタル、食事、衣装、写真撮影などに充てられます。
新郎新婦は、結婚式に向けてさまざまな準備を行う必要があります。特に、「レセプション(Reception)」の準備は非常に重要です。レセプションでは、親族や友人が集まり、食事やダンスを楽しむのが一般的です。
会場の装飾、ケータリング、音楽の手配など、細部にまで気を配ることが求められます。
フィリピンの結婚式での招待客の選定
新郎新婦は、まず家族を中心に招待客をリストアップします。フィリピンでは、家族のつながりが非常に強く、近親者だけでなく、遠縁の親戚や家族ぐるみで付き合いのある友人も招待されるのが一般的です。新郎新婦の友人や職場の同僚も、リストに加えられることが多く、地域社会とのつながりを重視する文化が表れています。
招待状の送り方
招待状は、結婚式の約3ヶ月前に発送するのが一般的です。フィリピンでは、正式な紙の招待状が広く用いられていますが、最近では電子メールやSNSを使った招待も増えています。また、招待状には、RSVP(出欠の返事)の依頼が記載されており、結婚式の規模やレセプションの準備に必要な情報として重要です。
招待における文化的考慮
フィリピンの結婚式では、全員を歓迎するというホスピタリティ精神が非常に強く、家族や友人を広く招待することが推奨されています。また、場合によっては、招待された人が他の知人を連れてくることも許容される場合があります。このため、結婚式の規模が予想以上に大きくなることもしばしばで、知らない人が参列しているなんてこともあるあるです。
結婚式参列者のマナーと注意点
ご祝儀の金額とプレゼントの選び方
フィリピンの結婚式に参列する際には、ご祝儀やプレゼントを準備するのが一般的です。ご祝儀の金額は、結婚式の規模や自分の関係性に応じて決めますが、1,000〜5,000ペソ(約2,000〜10,000円)が相場です。
プレゼントとしては、家庭用品や日用品が好まれますが、カップルのリクエストがある場合は、それに応じたプレゼントを贈るのが良いでしょう。
参列者の服装とマナー
フィリピンの結婚式において、服装にも注意が必要です。一般的に、男性はバロンタガログ(Barong Tagalog)というフィリピンの伝統的なシャツを着用し、女性はフォーマルなドレスを選びます。色に関しては、白や黒は避け、明るい色やパステルカラーが好まれます。
また、結婚式では、時間厳守が重要です。フィリピンの文化では、結婚式の開始時間が厳密に守られるため、遅刻は大変失礼にあたります。さらに、写真撮影の際には、新郎新婦や重要なシーンを邪魔しないよう配慮することが求められます。
まとめ
フィリピンの結婚式は、深い伝統と文化が息づく特別なイベントです。結婚までの流れや結婚式のしきたりを理解することで、より一層その魅力を感じることができるでしょう。新郎新婦としても、参列者としても、事前の準備やマナーを守ることで、素晴らしい結婚式を共に祝うことができます。フィリピンの結婚文化を尊重し、思い出に残る一日を楽しんでください!