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「ルフィ」犯罪組織のメンバー、再びフィリピンで逮捕

- 23歳の星野拓也容疑者、ラスピニャス市で身柄拘束
マニラ発 — 日本国内で窃盗、詐欺、恐喝、さらには暴力事件などに関与したとされる「ルフィ」グループのメンバーの一人が、フィリピン・ラスピニャス市の住宅地で逮捕されました。
逮捕されたのは星野拓也容疑者(23歳)。フィリピン入国管理局(BI)は水曜日のプレスリリースで、火曜日にラスピニャス市内の自宅で身柄を拘束したと発表しました。
- 「強制送還・ブラックリスト入り・再入国禁止」の方針
NBIのジョエル・アンソニー・ビアド入国管理コミッショナーは次のように述べています。
「彼はすでに逮捕した他の組織メンバー同様に、強制送還され、ブラックリストに登録され、今後フィリピンへの再入国を禁じます。」
現在、星野容疑者はタギッグ市のカンプ・バゴンディワにあるBI管理施設に収容されており、BIの委員会が出した「好ましからざる外国人(undesirable alien)」としての強制送還命令の執行待ちとなっています。
- 日本での指名手配とその手口
BIの逃亡者捜索ユニット(FSU)の責任者レンデル・ライアン・シー氏によると、星野容疑者は2022年9月15日に東京簡易裁判所から出された逮捕状の対象であり、日本の刑法に基づく窃盗容疑で起訴されています。
彼とその共犯者たちは、警察官を装って高齢者からATMカードを騙し取ったとされており、偽の捜査を装って被害者にキャッシュカードを差し出させる手口で知られています。
このグループにより、総額2,000万円以上(約14万1,000米ドル相当)が、被害者の口座から不正に引き出されたと報告されています。
- 長期不法滞在の事実も発覚
星野容疑者の出入国記録を調査したところ、最後に入国したのは2019年10月30日であり、5年以上にわたる不法滞在が明らかになりました。
- 「バゴン・ピリピナス」政策のもと、越境犯罪の取り締まり強化
ビアド入管コミッショナーは、この逮捕について次のように述べました。
「今回の逮捕は、国家安全保障と市民の安全を守る政府の継続的な取り組みの一環であり、マルコス大統領の国境管理強化・越境犯罪撲滅の指示に沿ったものです。」
「これは“バゴン・ピリピナス(新しいフィリピン)”政策のもと、国内外の犯罪者にこの国が避難場所にはならないことを示す明確なメッセージです。私たちは、移民システムを通じてフィリピン国民を守る使命に全力で取り組んでいます。」
「提供元」 https://www.pna.gov.ph