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マカティ市で日本人を狙った強盗事件が相次ぐ—2024年10月以降、少なくとも20件発生

マカティ市警察と在フィリピン日本大使館の報告によると、最新の強盗事件は、アヤラ通り近くの商業エリアに位置するバランガイ・サンアントニオで、4月8日午後11時30分頃に発生しました。
被害者(氏名はプライバシー保護のため非公開)は、ヤカル通りを歩行中、背後から近づいてきたバイクに乗った2人組の男に襲われたとのことです。1人の男は拳銃のようなものを被害者に向け、ショルダーバッグを奪って逃走。
その直後、反対方向から別のバイクに乗った2人組が接近し、こちらも銃のようなものを見せて威嚇した上で、4人全員が現場から逃走しました。
- 日本人を狙った強盗、マカティ市で多発
この事件は、2024年10月以降に増加している「日本人を標的とした強盗事件」の一環とみられています。これまでに少なくとも20件が報告されており、その多くはリトル・トーキョー、グリーンベルト、アヤラ・トライアングル・ガーデンといった比較的警備の手厚いエリアで発生しています。
- 過去の類似事件
◼︎ 2024年3月21日 午前1時30分頃
マカティ・アベニューを歩いていた日本人2人が、銃を持った男2人に襲われ、1人はショルダーバッグを奪われ、もう1人は銃で脅されました。
◼︎ 2024年12月20日
バランガイ・ベルエアのショッピングモール付近で、日本人男性とフィリピン人の妻が強盗に遭いました。犯人はバイクタクシーの運転手を装い、現金約5万円(18,670ペソ相当)や所持品を奪って逃走。
- 進む捜査と警戒強化の取り組み
警察は一部の事件で進展があったとし、2024年11月8日には、ドン・チノ・ロセス通りでの強盗に関与したとみられる容疑者2人を逮捕。9mm拳銃1丁、レプリカ銃、現金1万円が押収されました。
また、南部警察地区(SPD)は、マカティ・パサイ・タギッグ・パラニャーケ・ラスピニャス・ムンティンルパ・パテロスなど南メトロマニラの複数都市においてCCTVを統合管理する中央指令センターの設置計画を発表。防犯カメラのネットワークを強化し、犯罪発生時の迅速対応を目指しています。
- 日本大使館からの注意喚起
在フィリピン日本大使館は、メトロマニラに滞在する日本人に対し、特に夜間は外出を控え、貴重品を持ち歩かないこと、単独での歩行を避けることを呼びかけています。
現在のところ、現地当局による新たな安全対策は発表されておらず、警察の捜査は継続中です。
「提供元」 https://www.pna.gov.ph