ニュース
マルコス大統領、フィリピンと日本の宇宙機関による協力を明らかに
マニラ(フィリピン)発 — マラカニアン宮殿の発表によると、マルコス大統領は4日間の大阪実務訪問の中で、日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)や主要な日本側関係者との会談を通じて、宇宙および観光分野における日本との関係を強化しました。
マルコス大統領は、ファーストレディのリザ・マルコス夫人およびフィリピン代表団の一行とともに、JAXA幹部と面会し、フィリピン宇宙機関(PhilSA)との協力拡大、とりわけ災害対応、農業、地域の安全における宇宙技術の活用について協議しました。
マルコス大統領はSNSへの投稿で次のように述べています:
「私たちは日本の宇宙航空研究開発機構(JAXA)と、我が国のフィリピン宇宙機関(PhilSA)と連携し、フィリピン人の生活を守り、向上させるために宇宙技術を活用しています。」
「より高性能な衛星を使えば、台風の追跡や災害対応が迅速になり、農業の計画もより賢く立てられ、地域社会の安全も高まります」とも付け加えました。
JAXAは、科学技術省(DOST)を通じて、宇宙科学・技術・応用の分野で長年にわたりフィリピンと協力してきました。DOSTは、マイクロサット「DIWATA-1」「DIWATA-2」やナノサット「MAYA-1」「MAYA-2」など、複数の衛星開発プロジェクトで日本の大学とも連携しており、これらはフィリピン初の大学主導のナノ衛星でもあります。
JAXAは、2003年に3機関の統合により設立され、2015年に国立研究開発法人となりました。JAXAは、国際協力、産業連携、教育にも力を入れつつ、航空宇宙分野の研究開発を推進しています。
今回の大阪訪問の一環として、マルコス大統領は「大阪・関西万博2025」のフィリピン館を視察しました。このパビリオンでは、全国の熟練織物職人による200点以上の手織り作品を展示しており、フィリピンの織物分野における過去最大規模の協働プロジェクトとなっています。観光省の報告によれば、6月19日時点で来場者数は37万2,611人に達しており、大統領広報局(PCO)は、このパビリオンが博覧会の中でも特に人気の高い展示となっていると述べています。
また大統領は、「いのちのあいだ(Between Lives)」をテーマとする日本館も訪問し、日本の観光関係者や、カナデヴィア社、フィリピン・エコロジー・システムズ社、常石造船株式会社の経営陣とも面会しました。
今回の実務訪問は、日本の石破茂首相の招待によるもので、同首相は今年4月のフィリピン訪問時に正式に招待を行っていました。
マルコス大統領は、本日中にマニラへ帰国する予定です。
「提供元」http://philstar.com
