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2025/08/22

フィリピン 熱帯低気圧「イサン」がアウロラ州に上陸、ルソン島の一部でシグナル1が発令

マニラ、フィリピン発 — 熱帯低気圧「イサン(Isang)」は8月22日(金)午前、アウロラ州カシグラン(Casiguran, Aurora)に上陸し、ルソン島の21の州に熱帯低気圧警報(シグナル)が発令されました。

国営気象局PAGASAの午前11時の発表によると、イサンは午前10時の上陸時点で中心付近の最大風速が時速55キロ、最大瞬間風速が時速90キロに達しており、西へ時速15キロで移動中です。現在、以下の地域に熱帯低気圧警報シグナル(TCWS)No.1が発令されています:
• バタネス
• カガヤン
• イサベラ
• キリノ
• ヌエバ・ビスカヤ
• アパヤオ
• カリンガ
• アブラ
• マウンテンプロビンス
• イフガオ
• ベンゲット
• 北イロコス(イロコス・ノルテ)
• 南イロコス(イロコス・スル)
• ラウニオン
• パンガシナン
• アウロラ州北部および中部(カシグラン、ディナルンガン、ディラサグ、バレール、マリア・アウロラ、ディパクラオ、サンルイス)
• ヌエバ・エシハ州北部(ルパオ、カランラン、パンタバンガン、サンホセ市)

PAGASAは、これらの地域では今後36時間以内に時速39〜61キロの風が吹く可能性があり、生命や財産への軽度から中程度の影響があると警告しています。

雨と強風の予想

イサンの影響で活発化した南西モンスーンにより、アウロラ、サンバレス、バターン、メトロマニラ、カラバルソン、ミマロパ、ビコール、西・中部ビサヤ地方、そしてディナガット諸島、北スリガオ、カミギン島を含むミンダナオの一部で、強風から強い突風(強風〜烈風級)が吹く見込みです。

8月23日(土)には、バタネス、カガヤン、イロコス地方、コルディリェラ地方、中部ルソン(パンパンガ、ブラカン、タルラックを含む)、さらにメトロマニラ、カビテ、リサール、パラワン、ミンドロ、ロンブロンでも同様の強風が続く予想です。

高波への注意

現在、強風警報(ガルウォーニング)は出されていませんが、バタネスやカガヤン沿岸では最大3メートルの高波が予想され、小型船やモーターバンカの出航は控えるよう呼びかけています。また、イサベラ、イロコス地方、アウロラ、サンバレス、バターン、ルバング島沿岸では中程度の波が見込まれます。

進路と今後の見通し

イサンは今後12時間以内に北ルソンを横断し、今夜には西フィリピン海に抜ける見通しです。
PAGASAは、イサンが8月23日(土)朝までに熱帯暴風(トロピカルストーム)に発達し、その後、中国・海南島近海に近づく頃には強い熱帯暴風(シビア・トロピカルストーム)にまで勢力を強める可能性があると予測しています。
また、場合によっては西フィリピン海に抜けた直後に熱帯暴風へと早期に発達する可能性も否定できないとしています。

警戒と準備

地方自治体や防災当局には、洪水、強風、沿岸部の危険に備えるよう指示が出されています。高リスク地域の住民には、避難指示が出た場合には速やかに従うよう呼びかけられています。

次回の公式発表は午後2時に予定されています。

「提供元」http://philstar.com

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