豆知識
【2025年版】今さら聞けない!フィリピンのチップ事情
2024年07月12日
フィリピンでは、チップは必須ではありませんが、サービスに満足した場合にチップを渡すのが一般的です。 気分で渡す方が多いんではないでしょうか。 特に決まりはなく、ゆる〜い感じのシステムですのでご安心を(笑) チップ制度とは? チップとは、サービスを受けた際に感謝の気持ちを表すために渡される金銭のことです。特にホテルやレストラン、タクシーなどで見られる習慣であり、国によってチップの金額や渡し方のマナーが異なります。 歴史的に見ると、チップ制度は中世ヨーロッパの貴族社会から発展したとされています。使用人や旅人をもてなす際に「心付け」として金銭や物を渡す文化が広まり、19世紀頃にはイギリスやフランスで確立されました。 「チップ文化」どこから始まり、どう広まったのか? チップ文化の発祥には諸説ありますが、最も有力なのは16世紀のイギリスとされています。イギリスのパブでは、「To Insure Promptitude(迅速なサービスを保証するために)」という意味で、客がテーブルの上に小銭を置き、素早くサービスを受けるための習慣が生まれました。 これが略されて「TIP」となったとも言われています。 フィリピンにおけるチップ制度の歴史 フィリピンのチップ文化は、スペインとアメリカの影響を強く受けています。 フィリピンは16世紀から約300年間スペインの植民地であり、スペイン貴族社会の影響で「心付け」の文化が生まれました。 19世紀末、スペイン統治が終わり、アメリカの支配下に入ると、アメリカ式のチップ文化が持ち込まれました。アメリカではレストランやホテル業界でのチップが一般的であり、これがフィリピンでも普及しました。 レストラン サービスチャージが含まれている場合で多くのレストランでは、請求書に10%からサービスチャージが含まれています。 この場合、追加のチップは必須ではありませんが、特にサービスが良かった場合には、さらに少額のチップ(5〜10%)を渡すことがあります。 サービスチャージが含まれていない場合はサービスに満足した場合、請求額の10%程度をチップとして渡すことが一般的です。 ホテル ベルボーイ 荷物を運んでもらった場合、荷物1個につき20〜50ペソ程度をチップとして渡すのが一般的です。 ハウスキーピング 特に感謝の意を示したい場合、1泊あたり20〜50ペソを部屋に置いておくと良いでしょう。 タクシー タクシーの運転手には通常、メーター料金の端数を繰り上げて支払うか、10〜20ペソ程度のチップを渡すことが多いです。 特に運転が丁寧だったり、荷物を手伝ってくれた場合には、もう少し多めのチップを渡しても良いでしょう。 スパやマッサージ マッサージやスパの施術者には、施術料金の10%程度をチップとして渡すのが一般的です。 フィリピンのマッサージはすごく気持ちがいいので、ぜひ体験してみてください! その他のポイント 小銭を持つ フィリピンでは、小額の紙幣や硬貨を用意しておくと便利です。特にチップを渡す場合に役立ちます。 現地の慣習に従う 都市部ではチップの習慣が一般的ですが、地方ではそれほど一般的でない場合もあります。そのため、状況に応じて臨機応変に対応するのが良いでしょう。 フィリピンのチップ文化は今後どう変わる? 近年、フィリピンのチップ文化も変化しつつあります。キャッシュレス決済が普及し、「クレジットカード決済時にチップを追加する機能」が増えてきました。 また、観光客の増加に伴い、高級レストランやホテルでは「サービス料込みの価格設定」が一般的になってきています。 一方で、ローカルな場所では依然として現金のチップが重要です。特にタクシー運転手や小規模なマッサージ店などでは、現金でのチップが喜ばれます。 フィリピンでスマートにチップを渡すコツ フィリピンでチップを渡す際には、次のポイントを押さえておくとスマートです。 💡 基本的に10%前後が相場だが、場所によって異なる 💡 現金の小額紙幣(20ペソや50ペソ)を持ち歩くと便利 💡 サービスが特に良かった場合に追加で渡すと喜ばれる 💡 サービス料が含まれているかを事前に確認する フィリピンのチップ制度は、アメリカなどのように 固定されたものではなく、柔軟に対応することが求められます。 歴史的背景と国際的な影響を受けながら発展してきました。現地の習慣を理解し、スマートにチップを渡せば、フィリピンの人々とも良い関係を築くことができるでしょう。 サービスに感謝の意を示すために適切な額を渡すよう心がけましょう。