豆知識

2024/08/15

フィリピンの危険地区はどこ?フィリピン人もあまり近づかない地域を解説!

留学先や観光地として人気が高いフィリピン。自然に恵まれた美しい島国で近年訪問者が増加しています。
そんなフィリピンですが、地元民も避けるような危険な地区を紹介します。
身の安全の為にも好奇心で近寄ったりするのは避けましょう。

ミンダナオ島(Mindanao)

[武装勢力の活動]
ミンダナオ島には、特に南部の地域で反政府勢力やイスラム過激派が活動しています。
これらのグループは、テロ攻撃や誘拐、襲撃などの活動を行っており、政府との衝突も頻繁です。
特に、サンボアンガ半島、スールー諸島、バシラン島などの地域は特に危険とされています。
[治安の悪化]
地域によっては警察や軍の影響力が限られており、犯罪率が高くなっています。地元の人々ですら、これらの地域に近づくことを避ける傾向にあります。特に、強盗や暴力事件が多発しており、
観光客がターゲットにされるリスクが高いです。
[誘拐のリスク]
ミンダナオ島の一部では、誘拐が深刻な問題となっています。特に外国人や富裕層がターゲットにされるケースが多く、身代金を要求する目的で行われることが多いです。観光客がこうした地域に足を踏み入れることは非常に危険です。
[紛争地域]
ミンダナオ島の一部地域は、長年にわたって続く紛争の舞台となっています。これは、地元の武装勢力と政府軍の間で続いており、一般市民も巻き込まれる危険があります。こうした地域では突然の戦闘が発生することもあり、非常に危険です。
[旅行に対する政府の警告]
フィリピン政府だけでなく、多くの国の政府がミンダナオ島の特定地域への渡航を避けるよう強く警告しています。これらの地域では、旅行者に対するサポートがほとんどなく、緊急事態が発生した場合の対応も困難です。

サマール島(Eastern Samar, Northern Samar)

サマール島の一部地域は、反政府勢力の活動が見られるため、治安が不安定です。
特に、貧困層が多く住む地域では犯罪率が高く、観光客が被害に遭うリスクが高まります。
[自然災害のリスク]
・台風の多発地帯
サマール島はフィリピンの東海岸に位置しており、台風が多く発生する地域です。
特に、Eastern Samarは台風が直撃しやすい地域として知られており、毎年多くの被害が報告されています。観光中に台風が発生すると、避難が困難になり、生命の危険も高まります。
・地震や津波のリスク
フィリピンは環太平洋火山帯に位置しており、地震が頻発する地域です。特に海沿いの地域では、津波のリスクも無視できません。
[反政府勢力の活動]
サマール島の一部地域では、反政府勢力が活動しており、武力衝突が発生することがあります。これらの地域では、政府軍と武装勢力との間での戦闘や暴力行為が起こる可能性があり、観光客が巻き込まれるリスクがあります。
[犯罪率の高さ]
経済的な困難が原因で、貧困層が多く存在する地域では、強盗や窃盗などの犯罪が頻発しています。観光客は特に狙われやすいため、被害に遭う可能性が高いです。
[医療施設の不足]
サマール島の特に遠隔地では、医療施設が非常に少なく、緊急医療を受けることが難しい状況です。万が一事故や病気に見舞われた場合、適切な医療を受けるまでに時間がかかることがあります。

バシラン島(Basilan)

バシラン島はミンダナオ島の近くに位置し、イスラム過激派グループの拠点が存在します。
これらのグループは武力紛争に関与しており、テロ活動や誘拐が頻発しています。島全体が危険地帯とされており、観光目的での訪問は避けるべきです。
[イスラム過激派の活動]
・アブ・サヤフ(Abu Sayyaf)グループ
バシラン島は、イスラム過激派グループであるアブ・サヤフの主要な拠点の一つです。
アブ・サヤフはテロ活動や誘拐を行うことで悪名高く、特に外国人を標的にすることが多いです。彼らは政府に対する反乱活動を行い、島全体が治安上の大きなリスクを抱えています。観光客が巻き込まれる可能性が非常に高いため、訪問は強く避けるべきです。
[誘拐のリスク]
・身代金目的の誘拐事件
バシラン島では、身代金目的での誘拐が頻発しています。外国人観光客は特に狙われやすく、過去には旅行者や外国人労働者が誘拐される事件が多数報告されています。誘拐事件はしばしば暴力を伴い、
解決までに長期間を要することが多いです。
[治安の不安定さ]
・武力衝突と暴力事件
バシラン島では、政府軍とイスラム過激派との間で頻繁に武力衝突が発生しており、地域全体の治安が非常に不安定です。これらの衝突は突発的に発生することが多く、一般市民や観光客が巻き込まれる危険性があります。また、暴力事件や犯罪が多発しているため、島内での移動自体が非常に危険です。
[観光客に対する受け入れ環境の欠如]
・観光インフラの未整備
バシラン島は観光地としてのインフラが非常に未発達です。観光客を受け入れるための施設やサービスが整っておらず、宿泊施設や観光ガイドもほとんど存在しません。このため、観光客が安心して滞在できる環境が整っていないのが現状です。

スールー諸島(Sulu Archipelago)

スールー諸島は、特にアブサヤフという過激派グループの活動が活発な地域です。誘拐やテロ攻撃が頻発しており、特に外国人が標的にされやすいです。フィリピン政府や他国の政府も、旅行者に対してこの地域を避けるよう警告しています。
[文化的・宗教的な摩擦の可能性]
・地元文化との摩擦
スールー諸島は、イスラム教が主流の地域であり、非常に保守的な文化が根付いています。観光客が地元の宗教や文化に対する理解が不足している場合、摩擦を引き起こす可能性があり、これがさらなるトラブルを招くリスクもあります。
[政府の旅行警告]
・渡航禁止勧告
フィリピン政府や多くの国の政府が、スールー諸島への渡航を避けるよう警告を発しています。これらの警告は、地域の治安が極めて悪く、観光客が重大な危険にさらされる可能性が高いためです。
[交通手段とアクセスの困難]
スールー諸島へのアクセスは非常に困難であり、交通インフラが整っていません。島々への移動手段が限られている上、海賊や密航者が活動する海域が近くに存在し、海上での移動も危険です。

トンド地区(マニラ)

マニラ市内のトンド地区は、都市部のスラム街として知られており、犯罪率が非常に高いです。強盗、麻薬犯罪、暴力事件が多発しており、観光客が狙われることがよくあります。昼夜問わず危険な地域とされており、観光やビジネスで訪れる場合もこの地域は避けるべきです。
[高い犯罪率]
・強盗や窃盗が頻発
トンド地区はフィリピン全土でも特に犯罪率が高い地域です。強盗や窃盗が頻繁に発生し、
観光客がターゲットにされることが多いです。狭い路地やスラム街では、犯罪者にとって逃走経路が確保されやすく、観光客が無防備でいるとすぐに被害に遭う可能性があります。
[経済的な困難]
トンド地区は、フィリピンの中でも特に貧困層が集中している地域であり、生活環境が非常に劣悪です。多くの住民が貧困に苦しんでおり、これが犯罪率の高さにつながっています。
[衛生環境の悪さ]
トンド地区では、衛生状態が非常に悪く、ゴミの不法投棄や下水処理の不備が目立ちます。これにより、伝染病のリスクが高くなっており、観光客が健康被害を受ける可能性があります。
[ギャングの活動]
トンド地区ではギャングの勢力が強く、麻薬取引や暴力事件が頻繁に発生しています。
[麻薬問題]
トンドは麻薬取引の温床としても知られており、麻薬使用者や売人とのトラブルに巻き込まれる可能性があります。麻薬取引が絡む犯罪は特に暴力的で、観光客にとって極めて危険です。
[旅行警告]
多くの政府や旅行会社が、トンド地区への訪問を避けるよう警告しています。これらの警告は、地域の治安が非常に悪く、観光客にとって安全性が確保されていないことを反映しています。

ケソン市(Quezon City)の一部地域

ケソン市の一部地域、特に低所得層が集まるエリアでは、麻薬取引やギャングの活動が盛んで、暴力事件が多発しています。観光客がこの地域を訪れることは推奨されておらず、特に夜間は危険です。
[経済的な困難]
ケソン市の一部地域は貧困層が多く、住環境が劣悪です。このような地域では、生活に困窮する人々が犯罪に手を染めることが多く、観光客が巻き込まれるリスクが高まります。経済的に厳しい状況にある住民とのトラブルが発生する可能性もあります。
[ギャングの活動]
ケソン市の一部地域ではギャングが活動しており、これが治安を悪化させる主要な原因となっています。ギャング間の抗争や麻薬取引が頻発しており、観光客が巻き込まれるリスクが高いです。
[麻薬問題]
麻薬取引が活発な地域では、暴力事件や犯罪が多発しています。これらの犯罪はしばしば暴力的で、観光客が関わると非常に危険です。特に夜間の外出は避けるべきです。
[宿泊施設の質]
ケソン市内の一部地域では、高品質な宿泊施設が限られており、安全性が低い宿泊施設が多く存在します。これらの施設に滞在することは、盗難やその他のトラブルに巻き込まれるリスクが高まるため、避けるべきです。

カラガ地方(Caraga Region)

ミンダナオ島の北東部に位置するカラガ地方も、反政府勢力の活動が見られ、特に山岳地帯では武力衝突が発生することがあります。観光地としての魅力はありますが、治安面でのリスクが大きいため、安全が確保された地域以外は訪問を控えるべきです。
アグサン・デル・ノルテ州、アグサン・デル・スール州、スリガオ・デル・ノルテ州、スリガオ・デル・スール州、ディナガット諸島などが含まれます。
[共産主義反乱軍(NPA)の活動]
カラガ地方は、フィリピン共産党の武装組織である新人民軍(NPA)の活動が活発な地域の一つです。NPAは政府に対する反乱活動を行っており、政府軍との間で武力衝突が頻繁に発生しています。
[武力衝突のリスク]
地域内ではNPAとフィリピン政府軍の間で衝突が発生することがあり、特に観光地から離れた農村部や山岳地域では治安が不安定です。
[台風や地震]
カラガ地方は、フィリピンの東部に位置しており、台風の直撃を受けることが多い地域です。大雨による洪水や土砂崩れが頻発し、旅行者にとって重大なリスクとなります。
[観光施設の不足]
カラガ地方の多くの地域は、観光インフラが未発達であり、宿泊施設や観光案内所がほとんどありません。観光客が快適に過ごせる環境が整っておらず、何か問題が発生した場合に適切なサポートを受けることが難しいです。

事前情報の収集

[旅行前に最新の治安情報を確認]
外務省や各国の大使館が発表している最新の治安情報や旅行警告を確認しましょう。フィリピン国内の特定の地域は、頻繁に治安警告が発せられます。
[現地の情報収集]
フィリピンに到着後、現地のニュースや地元の人々からの情報を収集することも大切です。地元のタクシー運転手やホテルのスタッフなどからアドバイスを得るのも効果的です。

危険地域への訪問を避ける

[政府の警告に従う:]
政府や公的機関が発表する旅行禁止区域や警告区域には近づかないようにします。
[観光地周辺で行動]
有名な観光地や治安が良いとされるエリアに限定して行動し、知らない場所や情報が少ないエリアには立ち入らないようにしましょう。

安全対策を強化する

・グループで行動する: 単独行動は避け、複数人で行動することで安全性を高めます。
・夜間の外出を控える: 治安の悪いエリアでは、特に夜間の外出を控えることが重要です。
・交通手段に注意する: 公共交通機関の利用は、タクシーや配車サービスを選ぶ際に信頼できる会社を利用し、乗車時は行き先を友人や家族に共有するようにしましょう。

地域の文化とルールを尊重する

地元の法律や慣習に従い、トラブルを避けるようにしましょう。特に宗教や文化に敏感な地域では、適切な服装や行動を心がけることが重要です。
また、観光客としての行動が目立たないようにすることも安全を確保するためには重要です。高価なアクセサリーや現金を見せびらかさないようにし、目立たない行動を心がけましょう。

緊急連絡先の確認

[大使館や領事館の連絡先を把握]
万が一トラブルに巻き込まれた場合、すぐに連絡できるように大使館や領事館の連絡先を手元に控えておきましょう。また、地元の警察の連絡先も確認しておくと良いです。

まとめ

これらの対策を講じることで、フィリピンを訪れる観光客や地元民は、危険地域に近寄らず、安全な旅行ができます。今回紹介した地区は長年危険地区として指定されていて、地元の人も避ける地区となっています。万が一の事を考え危険地区には近寄らないようにしましょう。常に慎重な行動を心がけ、周囲の状況に敏感であることが安全を守る鍵です。

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