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2025/05/27
フィリピン 中国の船が、パグアサ島に向かうフィリピンの船を追尾

市民団体「Atin Ito(アティン・イト)」によると、5月27日(火)朝、西フィリピン海のパグアサ島に向かっていた彼らの船を、中国海警局の艦艇2隻が追尾したと発表しました。
同団体によれば、中国海警の「CCG 3306」と「CCG 21549」は、Atin Itoの船「M/V カピタン・フェリックス・オカ」をパラワン州エルニドから約54海里の地点で追尾し、最接近時にはわずか5海里以内にまで接近したとのことです。
また、両者の間では無線での“管轄権主張”が交わされたとも報告されています。
「西フィリピン海」は、南シナ海の中でフィリピンの排他的経済水域(EEZ)370キロ以内に重なる海域を指す呼称です。
中国は、南シナ海のほぼ全域に対して領有権を主張していますが、2016年の国際仲裁裁判所の判決により、その「九段線」に基づく主張は無効とされました。
この民間ミッションは、2023年12月と2024年5月に続く3回目の実施で、5月30日までの実施が予定されています。
今回は、ボランティア、アーティスト、メディア関係者、クルーなど150人以上を乗せて出発。
昨日の出発セレモニーではプレコンサートが行われ、本公演は5月28日(水)にパグアサ島付近で開催予定。緊張が高まるこの海域で、「平和と連帯」のメッセージを届けることを目的としています。
フィリピン沿岸警備隊は、「BRP メルチョーラ・アキノ」と「BRP マラパスクア」の2隻を派遣し、Atin Itoの船を護衛しています。
「提供元」http://philstar.com