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2025/08/08

フィリピン BIR、物品税違反者への対策強化を求め改革へ

マニラ(フィリピン)発 — フィリピン内国歳入庁(BIR)は、物品税法に違反した事業者に対する営業停止・閉鎖の権限を拡大するため、立法改革を求めています。

BIRのロメオ・ルマグイ・ジュニア長官は、たばこや電子たばこなどの物品税対象商品の違法取引を取り締まる一環として、税法を改正し、物品税違反に対しても事業停止・閉鎖命令を出せるようにすることを提案しています。

「税法第115条の執行権限を、第6条(コミッショナーの一般的権限)に統合することを提案します」とルマグイ氏は語りました。

現在の税法第115条では、付加価値税(VAT)違反(インボイスの不発行、申告漏れ、売上の過少申告、登録義務違反など)に対して、BIR長官が事業停止や一時的な閉鎖を命じることができます。

ルマグイ氏によれば、今回の改革案は、こうした停止・閉鎖の権限がVAT違反だけでなく、あらゆる税違反に適用されることを明確にし、制度の一貫性を高め、抜け道をなくすことが目的です。

「これにより、営業停止の権限がすべての税区分に適用されることが明確になり、執行上の曖昧さが解消されるでしょう」と同氏は述べました。

さらにBIRは、物品税違反に対しても、事業停止や閉鎖を行う権限をコミッショナーに付与することを求めており、これは違法なたばこ製品やベイプ製品の流通を抑制する有効な手段になるとしています。

これは現在、VAT違反に対して認められている権限と類似しています。

ルマグイ氏は、この新たな執行手段が、たばこや電子たばこなどの課税対象商品の違法流通を減少させることにつながるとしています。

最近では、BIRは新たな収入規則を発表し、紙巻たばこの最低価格を昨年9月の1箱あたりP78.58からP85.57に引き上げ、生産コストの想定もP7.16からP10.25に引き上げました。

また、2mlのニコチンポッドの最低価格はP180.67からP353.18に、想定生産コストはP52.11からP200.68に引き上げられました。

加えて、10ml包装においては、使い捨てポッドがP183.31、プリフィルドポッドがP174.89、使い捨てデバイスがP198.18に設定されています。

「提供元」http://philstar.com

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