Balikbayan Box（バリクバヤンボックス）とは？

Balikbayan Box（バリクバヤンボックス）とは、日本からフィリピンに住む家族や友人へ荷物を送るための定額制宅配サービスです。特に、フィリピンに移住した人や出稼ぎ労働者がよく利用するサービスで、生活必需品や贈り物を詰めて送る際に重宝されています。大容量の荷物を定額で送れるため、コストパフォーマンスに優れ、多くのフィリピンコミュニティで愛用されています。

Balikbayan Boxの利用方法と流れ

ボックスの取得

まず、利用するバリクバヤンボックスのサービス会社から専用の段ボール箱を取得します。サイズはL、M、Sの3種類が用意されていることが多く、それぞれのサイズに応じて料金が異なります。箱はサービス提供会社が自宅に届けてくれる場合もあり、非常に便利です。

荷物の詰め込み

次に、荷物を段ボールに詰めます。荷物を送る際には、フィリピンへの輸入が禁止されている物品を入れないよう注意が必要です。例えば、生鮮食品や危険物、貴重品は送れません。荷物は箱にしっかり詰め込み、梱包材を使って破損しないようにすることが大切です。

集荷依頼と発送

荷物が準備できたら、サービス提供会社に集荷を依頼します。自宅まで集荷に来てもらうか、指定の集荷場所に荷物を持ち込む方法があります。集荷された荷物は、通常船便でフィリピンへ輸送されます。船便を利用する場合、フィリピンに到着するまで1〜2ヶ月かかることが一般的です。

フィリピンでの配送

フィリピンに到着したバリクバヤンボックスは、税関を通過した後、指定された住所に配送されます。現地の配達業者が対応し、配達状況も追跡できるので、安心して利用できます。

Balikbayan Boxの料金体系とサイズ

ボックスサイズの種類

Balikbayan Boxには通常、3つのサイズが用意されています。

スーパーバリューボックス（Lサイズ）

プレミアムボックス（Mサイズ）

コンパクトボックス（Sサイズ）

各サイズごとに、送れる荷物の量が異なりますが、どのサイズも定額で大量の荷物を送れるため、費用対効果が高いです。

地域別料金の例

料金には、日本国内の集荷からフィリピン国内の配送までが含まれます。サイズや送り先地域によって料金が変わるので、事前に確認が必要です。

送れるものと送れないもの

送る際の禁止物品

Balikbayan Boxでは、以下の物品を送ることが禁止されています。

生鮮食品

危険物（爆発物、ガスボンベ、化学薬品など）

貴重品（現金、宝石、貴金属類）

医薬品の一部（フィリピンの規制による）

注意すべき点

特に電化製品や高価な物品を送る際には、フィリピンの税関で課税される可能性があります。新品の商品を送る場合、税関での追加費用が発生する可能性があるため、事前にそのリスクを考慮しておきましょう。

Balikbayan Boxを利用する際の注意点

輸送中の破損リスクと梱包方法

バリクバヤンボックスの多くは船便で運ばれるため、輸送中の破損リスクがあります。壊れやすい品物はしっかりと梱包材で保護し、箱の中で動かないように工夫しましょう。特に重いものは丁寧に梱包することが重要です。

税関での手続き

フィリピンに到着した荷物は、税関で審査されます。新品の製品や高額な商品を送る場合は、追加の書類提出や税金がかかる可能性があるので、注意が必要です。

配送の遅延リスク

船便を利用する場合、天候や港の状況、税関手続きによって、配送が遅れることがあります。通常、1〜2ヶ月ほどかかりますが、余裕を持ったスケジュールで利用することが推奨されます。

Balikbayan Boxのメリットとデメリット

コストパフォーマンスの良さ

バリクバヤンボックスの最大のメリットは、大量の荷物を定額で送れる点です。日本からフィリピンへの配送コストを大幅に抑えられるため、特にフィリピン在住の家族や友人に多くの物品を送る際に便利です。

簡便性と信頼性

手続きが簡単で、荷物をまとめて送れる点も魅力です。また、フィリピン現地に詳しい専門の配送会社が取り扱っているため、安心して利用できます。

利用時のデメリット

一方で、船便のため配送に時間がかかることや、輸送中の破損リスクがある点はデメリットです。また、税関での手続きや関税のリスクがあることも考慮する必要があります。

まとめ

Balikbayan Boxは、大量の荷物をお得にフィリピンへ送れる定額配送サービスです。特にフィリピンの家族や友人に生活必需品や贈り物を送る際には最適な選択肢となります。利用の際は、送れるものと送れないものを事前に確認し、梱包をしっかり行うことで、安全かつスムーズに荷物を届けることができます。