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豆知識
フィリピン最古の部族 バジャウ族を紹介!
バジャウ族とは?
バジャウ族は、東南アジアの海洋遊牧民として知られています。彼らの起源はインドネシア、マレーシア、フィリピンにまたがっており、古代から海上での生活を続けてきました。フィリピンでは特にミンダナオ島やスールー諸島に多く住んでいます。
バジャウ族は、伝統的に船上で生活し、「海のジプシー」とも称されることがあります。
生活風景と文化
バジャウ族の生活は海と密接に結びついています。彼らは家族単位で船に住み、漁業や貝採りを主な生活手段としています。バジャウ族の船は「レパ」と呼ばれ、日常生活のほとんどがこの船上で行われます。伝統的な衣装や舞踊、音楽なども彼らの文化の一部であり、特に儀式や祭りの際には色鮮やかな衣装を身にまといます。
主な収入源
バジャウ族の主な収入源は漁業です。特に魚や貝、海藻の採取を行い、市場で販売しています。彼らはまた、観光業に従事することもあり、観光客向けに伝統的なパフォーマンスを披露することで収入を得ることもあります。その他にも、手工芸品の制作や、ダイビングガイドとしての活動も収入源となっています。
フィリピンのどこに住んでいるのか?
フィリピンにおいて、バジャウ族は主にミンダナオ島やスールー諸島、
そしてパラワン島に住んでいます。特にザンボアンガ、タウィタウィ、
サンボアンガ・デル・スルなどの地域に集中しており、これらの場所で海洋生活を続けています。彼らは海岸沿いの村や浮き家屋に住むこともあります。
バジャウ族は一種の部族か?
バジャウ族は一種の部族と言えます。彼らは独自の言語や文化を持ち、
コミュニティ内での結束が強いです。バジャウ族は独特の信仰や儀式を持ち、祖先崇拝や精霊信仰がその中心にあります。彼らの文化や生活様式は他のフィリピンの部族とは一線を画しており、バジャウ族独自のアイデンティティを形成しています。
その生活様式の背景
バジャウ族がこのような生活様式を続けている背景には、歴史的な要因と自然環境への適応があります。海洋での生活は彼らの文化とアイデンティティの一部であり、海洋資源への依存が大きいためです。また、バジャウ族は海上での自由な移動を好むため、定住生活よりも遊牧的な生活を選んでいます。近年では、政府やNGOによる定住化政策も進められていますが、伝統的な生活様式を維持し続けるバジャウ族も多いです。
バジャウ族の朝
バジャウ族の1日は早朝から始まります。日の出とともに目を覚まし、まずは家族全員で簡単な朝食を取ります。朝食には、漁で得た新鮮な魚や、海藻、貝などが含まれています。食事の後、男性たちは漁の準備を始めます。漁具やボートの点検を行い、海に出る準備を整えます。
日中の活動
男性たちは漁に出かけ、海での作業に没頭します。バジャウ族は卓越したダイビング技術を持っており、素潜りで魚や貝を捕ることができます。彼らはしばしばサンゴ礁の周辺で漁を行い、高価な魚や貝を探します。一方、女性たちは村やボート上で家事や子供の世話をしながら、手工芸品の制作や、海藻の収穫などを行います。
夕方の過ごし方
夕方になると、男性たちは漁から戻り、収穫物を家族と分け合います。夕食の準備が始まり、再び新鮮な魚や貝が食卓に並びます。バジャウ族の食事はシンプルで、海の恵みをそのまま楽しむスタイルです。食事の後は、家族やコミュニティと共に過ごす時間が多く、子供たちは遊び、大人たちは交流を深めます。
夜の生活
夜になると、バジャウ族はリラックスした時間を過ごします。多くの場合、月明かりの下で家族と共に過ごし、音楽やダンスを楽しむこともあります。伝統的な音楽や物語の語りは、コミュニティの結束を強める重要な役割を果たします。夜が更けると、翌日の漁に備えて早めに就寝します。
まとめ
バジャウ族はフィリピンにおける独特な海洋遊牧民であり、彼らの歴史や文化は非常に興味深いものです。彼らの生活は海と密接に結びついており、漁業や貝採り、観光業などを通じて生計を立てています。ミンダナオ島やスールー諸島に住むバジャウ族のコミュニティは、独自の文化を維持しつつ現代社会に適応しようとしています。彼らの生活様式や文化を理解することは、フィリピンの多様な文化を知る上で重要な一助となるでしょう。