フィリピン・ペソが再び1ドル=57ペソ水準に下落
マニラ(フィリピン)発 — フィリピン・ペソは昨日、対ドルで大きく下落し、約2か月ぶりに1ドル=57ペソ台に突入しました。これは、フィリピン中央銀行(BSP)が政策金利を引き下げたことや、ドル需要の再燃が背景にあります。 フィリピン銀行協会(Bankers Association of the Philippines)のデータによると、ペソは昨日の取引を1ドル=57.45ペソで終え、前日の56.98ペソから47センタボ(0.47ペソ)安となりました。この水準は、3月26日に57.69ペソで引けた以来の最安値です。 取引開始時は57.10ペソとやや弱含みでスタートし、一時の高値(=安値)も57.10ペソ、最安値は57.45ペソとなり、そのまま終値を迎えました。取引総額は前回の12億7000万ドルから44.1%増の18億3000万ドルに急増しました。 あるトレーダーはペソ安の原因について、米国との金利差の縮小を指摘しました。BSPは先日、**政策金利を0.25ポイント引き下げて5.25%**とし、これにより金利差が縮小。これがペソ売り・ドル買いの要因になったということです。 一方、米連邦準備制度理事会(FRB)は4会合連続で金利据え置きを決定し、利下げ見通しを慎重にするタカ派的な姿勢を見せました。 「昨夜のFRBのタカ派的発言とBSPの利下げにより、ドル・ペソ相場は57に達しました。また、**イスラエル・イラン情勢を受けた“安全資産としてのドル需要”**も影響しています」とトレーダーは語りました。 BSPのエリ・レモロナ総裁は、為替市場への過度な介入は必要ないとの見方を示し、「BSPは主にボラティリティ(変動幅)の緩和と市場の流動性確保のために行動している」と述べました。 「我々は為替介入に関する“戦略マニュアル”を作成中です」と総裁は述べ、 「通常、ドル流入が強くペソが下落した場合でも、特定の為替水準を維持するために強く介入することはない。なぜなら十分な外貨準備がないためだ」と付け加えました。 レモロナ総裁はまた、ペソの持続的かつ大幅な下落が続いた場合のみ、強い介入を検討するとし、為替からインフレへの波及効果(pass-through)にも言及しました。 「為替のインフレへの影響が再び問題となっている。ただし、小幅な下落ではインフレ環境に大きな影響はない。数週間にわたりペソ安が続けば、より積極的な対応が必要になるかもしれません」と述べました。 BSPは2024年8月以降、累計で1.25%(125ベーシスポイント)の利下げを実施しており、これはインフレの鈍化と経済活動の減速を背景としています。 ING銀行のアナリストによれば、ペソは過去1か月でインドルピーと並びアジア通貨の中で特にパフォーマンスが悪い通貨のひとつだとし、韓国ウォンや日本円などの先進アジア通貨はむしろ上昇したと指摘しています。 「フィリピンは、原油価格の上昇による悪影響を最も受けやすい国のひとつです。輸入の増加や海外送金の伸び悩みにより、経常赤字が地域最大規模であるため、原油価格のショックに極めて脆弱です」とINGは分析しています。 フィリピンは2025年第1四半期に、GDPの3.7%に相当する42億ドルの経常赤字を記録しました。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。
フィリピン ルソンの8ダムで水位が減少、暑さの影響か
マニラ(フィリピン)発 — 気温の上昇により、ルソン島の主要8ダムで水位が低下しています。 昨日午前8時時点で、ブラカン州のアングァット・ダム(Angat Dam)の水位は標準満水位(212メートル)を3.27メートル下回る状態となっていました。 環境天然資源省(DENR)の担当者によると、乾季に入り水の消費量が増加しているものの、アングァット・ダムの水位が最低運用水位(180メートル)を下回ることはないと見られています。 DENR水資源管理局の責任者カルロス・プリモ・デイビッド氏は、「現在のアングァットの水位は過去10年で最も高い」と述べました。 一方、同じくブラカン州にあるイポ・ダム(Ipo Dam)では水位が21センチ減少し、100.77メートルとなりました。これは標準満水位101.1メートルを33センチ下回る水準です。 ケソン市のラメサ・ダム(La Mesa Dam)では、79.80メートルから79.76メートルへと4センチの減少が見られました。 ベンゲット州のアンブクラオ・ダム(Ambuklao Dam)の水位は、前回の748.31メートルから748.22メートルへと9センチ低下しました。これは標準満水位(752メートル)を3.78メートル下回る水位です。 同じくベンゲット州のビンガ・ダム(Binga Dam)では、水位が32センチ下がり、573.35メートルとなりました。標準満水位は575メートルです。 その他、ヌエバ・エシハ州のパンタバンガン・ダム(Pantabangan)、イサベラ州のマガット・ダム(Magat)、ラグナ州のカリラヤ・ダム(Caliraya)でも水位の低下が報告されています。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。
フィリピン NAIA国際空港で1,200ペソのタクシー送迎、空港警察の不正行為が明るみに
マニラ(フィリピン)発 — フィリピン運輸省(DOTr)は、ニノイ・アキノ国際空港(NAIA)で恐喝行為に関与していたとされる空港警察官5名を解雇しました。 タクシー運転手のフェリックス・オピナ氏は、空港警察による「60対40」の取り分スキームをDOTrに告発しました。このスキームでは、警察官がタクシー運転手に対し、法外に上乗せした運賃のうち40%を上納するよう強制していたとされています。運転手はその分を回収するため、乗客に過剰請求していたとのことです。 オピナ氏は最近、NAIAの第2ターミナルから第3ターミナルまでの短距離移動で1,200ペソを請求したことがSNS上で拡散され、話題になっていました。 DOTrのヴィンス・ディゾン長官は記者会見で次のように述べました。 「フェリックス(Taxihub)の話によれば、この“裏スキーム”を仕切っていたのは空港警察だそうです。彼らが高額運賃を設定し、その高額分の40%を自分たちの取り分として抜き取っていた。だからこそ、負担を強いられていたのは乗客たちだったのです。」 ディゾン長官によると、関与した空港警察官たちはすでに停職処分となっており、解雇手続きも進行中です。 こうしたスキームは、通勤客だけでなく、観光客に対する国の評判にも大きなダメージを与えるとディゾン氏は指摘しました。 オピナ氏はSNSで拡散された後、過剰請求が原因で運転免許を取り消されました。また当局の調査により、彼の所属する運行業者「Taxihub」がすでに失効した許可証で営業を続けていたことも発覚しました。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。
フィリピン海軍、日比合同演習中に中国軍と協調パトロールを行ったとの中国側の主張を否定
マニラ(フィリピン)発 — フィリピン海軍は、中国軍が先週日本と行った西フィリピン海での海上演習中に「協調した空・海のパトロールを実施した」とする主張を否定し、この発言はフィリピンの海洋域における中国の違法な存在を正当化しようとする誤情報の拡散だと非難しました。 西フィリピン海担当の海軍報道官、ロイ・ヴィンセント・トリニダッド少将は、6月17日(火)に記者団に対し、「我々の海洋域内で中国南部戦区が協調して空と海のパトロールを行ったという証拠は確認されていない」と語りました。 その代わりに、トリニダッド少将は、「バホ・デ・マシンロック(スカボロー礁)、パグアサ島、サビナ礁、アユンギン礁において、中国人民解放軍海軍および中国海警の違法な継続的存在を監視していた」と述べました。 また同少将は、「このような報道は誤情報(misinformation)、偽情報(disinformation)、悪意ある情報操作(malinformation)にすぎず、中国共産党の違法な海洋権益主張を国内外に正当化しようとする試みである」と指摘しました。 6月14日に行われたフィリピン海軍と海上自衛隊による「海上協力活動」とも呼ばれる合同演習では、中国人民解放軍の艦船が演習艦隊を追尾し、日本の艦艇から約80海里(約148km)以内に接近したといいます。 中国のジャンカイ級フリゲート艦はドローンを発進・回収しており、「演習の様子を監視していたと推測される」とトリニダッド少将は述べました。 今回の演習は、6月6日に日本の国会が「日比相互アクセス協定(RAA)」を承認して以降、両国による初の本格的な活動であり、日本にとってはアジア諸国との初の軍事アクセス協定でもあります。2024年8月の初回演習に続き、今回が2度目の二国間海上演習となります。 フィリピン側は、新たに就役したミサイルフリゲート艦「BRPミゲル・マルバル」、AW159対潜ヘリコプター、情報・監視用航空機を投入。日本側はミサイル駆逐艦「たかなみ」とSH-60Kシーホークヘリコプターを投入しました。 一方、中国南部戦区司令部は6月16日(日)、「南シナ海での共同空海パトロールを実施した」と発表し、フィリピン・日本の共同パトロールが「地域の安全を脅かし、平和と安定を損なう」と主張しました。 これに対してトリニダッド少将は、中国の発表は単なるプロパガンダであり、たとえ中国軍艦が演習艦を追尾していたとしても、「協調した空海パトロール」とは見なせないと述べました。 同少将によれば、中国軍は通常、演習中に明確な威嚇や攻撃行動を取らず、その後になって虚偽の主張を発表する傾向があると指摘し、「活動後に偽情報を流し、我々の海洋域でパトロールを行ったかのような印象操作を行っている」と述べました。 このような情報操作は、中国国内向けだけでなく、国際社会や他国にも向けられており、自国に有利な主張を広めるためのものだと強調しました。 また、「外国勢力を招いているという中国の主張には全く根拠がない。違法に我々の海域にいるのは彼ら自身だ」と強く反論しました。 6月15日、演習の翌日には、フィリピン海軍がバホ・デ・マシンロック近海で人民解放軍の艦船2隻と中国海警の船2隻を監視していたと報告。また、アユンギン礁では海警のゴムボートが2隻発進し、サビナ礁近海でも人民解放軍の艦船1隻が確認されたとのことです。 中国は南シナ海のほぼ全域に対して主権を主張していますが、フィリピンを含む複数の東南アジア諸国も一部重複する権利を主張しています。 なお、中国は2016年に国際仲裁裁判所が出した「中国の主張には法的根拠がない」とする判決を今なお無視し続けています。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。
フィリピン 行方不明だった34人のサブンゲロ(闘鶏関係者)、タール湖に埋葬か?
マニラ(フィリピン)発 — 行方不明になってから4年が経過した34人の闘鶏愛好家たちはすでに死亡しており、バタンガス州のタール湖に埋葬されたと、国家証人になろうとしている容疑者の一人が明かしました。 火曜日にGMAニュースの「24 Oras」で放送されたインタビューで、マニラ・アリーナの警備員6人のうちの一人であるこの容疑者は、サブンゲロたちは針金で絞殺されたと証言しました。家族への脅迫がきっかけで証言を決意したと、仮名「トトイ(Totoy)」とされるこの人物は語りました。 トトイ氏は、殺害を命じた人物の名前をしかるべき時期に明かすと約束しました。犠牲者たちには共通点があり、それは「闘鶏賭博での不正行為をしていたこと」だと述べました。 彼はまた、被害者たちは別のグループに引き渡されたとも語っていますが、そのグループの詳細は明かしませんでした。 さらにトトイ氏は、麻薬王たちもまたタール湖に埋葬されていると主張しています。 フィリピン司法省は以前、マニラで闘鶏愛好家たちを誘拐・不法拘束したとして起訴された警備員6人の再逮捕を求めていました。控訴裁判所は、マニラ地裁支部40によって認められていた保釈を取り消すよう求めた検察側の申し立てを認めました。 フィリピン国家警察(PNP)は、この6人を以下の人物と特定しています: • ジュリー・パティドンガン(Julie Patidongan) • グリーア・コディリャ(Gleer Codilla) • マーク・カルロ・ザバラ(Mark Carlo Zabala) • ヴァージリオ・バヨグ(Virgilio Bayog) • ジョンリー・コンソラシオン(Johnry Consolacion) • ロベルト・マティラノ・ジュニア(Roberto Matillano Jr.) 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。
フィリピン POGO詐欺に関与した中国人100人が強制送還
マニラ(フィリピン) — フィリピンのオフショア・ゲーミング・オペレーション(POGO)および詐欺行為に関与したとされる中国人最大100人が、昨日強制送還されたと、大統領直轄組織犯罪対策委員会(PAOCC)が発表しました。 PAOCCによると、強制送還された中国人はフィリピン航空の便で中国に向けて出発し、午前10時40分にニノイ・アキノ国際空港ターミナル1を離陸しました。 この強制送還は、入国管理局および中国大使館と連携のもとで実施されたもので、合同の法執行作戦によりこれら外国人が逮捕されました。 当局によれば、中国人たちは全国にある詐欺拠点で拘束されたとのことです。摘発は以下の日時と場所で行われました:2024年8月31日にセブ州ラプラプ市、2025年1月16日にカビテ州シラン、2月20日にパラニャーケ市、2月27日にパサイ市です。 PAOCCの関係者は、今回の強制送還は違法なオンラインゲーミングや詐欺行為に関与する外国人に対する政府の取り締まり強化の一環であると述べました。 この取り組みは、マルコス大統領による組織犯罪の解体およびオフショア・ゲーミング・オペレーション(POGO)の全国的禁止を命じる指示に基づいて行われています。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。
フィリピン「真の日本品質を届ける」パナソニックとレクサスが寿司職人の技を披露する特別イベントを開催
マニラ発 — 日本の“本物の品質”は、多様な形で表れます。それは寿司職人の静かなる規律、高性能冷蔵庫の完璧な冷却性能、そして精密に設計された車のハンドルを握った瞬間にも感じられます。 先週末、パナソニック フィリピンとレクサスによる特別イベント「Mastering the Art of Sushi(寿司の芸術を極める)」が開催され、その日本の伝統と比類なき職人技、精密さ、革新性が一堂に集いました。 この完全招待制イベントは、選ばれた上顧客や著名なゲストたちがボニファシオ・グローバル・シティ(BGC)の非公開会場に集い、寿司という日本の象徴的文化を通じて“真の日本品質”を体験する、贅沢な午後となりました。 寿司を通して体感する日本の技 イベントでは、ホテルオークラの佐藤料理長をはじめとするトップ寿司シェフや専門家たちが、参加者に寿司の基本から応用までを丁寧に指導。日本の食文化を象徴する寿司作りを通して、ものづくりへの敬意と緻密な技術力を披露しました。 パナソニック フィリピンの副社長兼COOである河野聡氏は次のように語りました。 「私たちのゴールは、日本品質でつくられた家電を通して、フィリピンのお客様に“美味しい時間”と“家族との大切なひととき”を届けることです。」 鮮度という日本のこだわり ワークショップでは、体験型の寿司作りとブランドストーリーを融合させ、日常の料理から家庭用家電、さらには移動手段まで、日本文化に根差した「品質へのこだわり」が一貫して表現されました。 中心的に紹介されたのが、パナソニック PRIME+ Edition冷蔵庫。-3℃の「ソフト冷凍 Prime Fresh技術」により、魚や肉の食感や風味を損なわず、最大7日間も鮮度を保つことが可能です。 栄養士でコンテンツクリエイターのジョー・セバスチャン氏はこう語ります: 「この冷蔵庫があれば、毎日買い物に行かなくても、新鮮な食材で料理が楽しめます。特別な日だけじゃなく、日常でも“いい食”ができるんです。」 100年続く日本の精神 パナソニックは、1918年に松下幸之助氏によって大阪で創業。1世紀以上にわたり、日常生活を豊かにする革新を生み出してきました。今や“日本品質の専門家”として、伝統に根ざしながらも未来志向の製品を提供し続けています。 その根底には、おもてなしの心(Omotenashi)—細部まで配慮されたユーザー中心の設計思想が息づいています。 一方、共催したレクサスもまた、同じ価値観を共有する日本の高級車ブランド。クラフトマンシップと革新性、そしてユーザー視点の設計思想を持ち、移動の体験そのものに“真の日本品質”を体現しています。 すべては一貫の中に イベントでは、熟練の**板前(Itamae)**の指導のもと、参加者たち(脇板 Wakiita=見習い)が自分自身の寿司を握る体験も実施。 佐藤シェフはこう語りました: 「素材の鮮度も、温度管理も非常に重要です。私たちは常に温度を計算しています。パナソニックの冷蔵庫はその温度を自在にコントロールできる点が素晴らしいですね。」 食材選びから一貫ずつ丁寧に握る所作まで、寿司は単なる料理ではなく“哲学”でもあると参加者は学びました。 最後に、ゲスト全員が箸を手に「いただきます!」と声をそろえて締めくくりました。 それは、日本の技術、伝統、そして味が融合したこの特別な体験への、心からの感謝の気持ちでもありました。 「提供元」http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。
フィリピン NAIA空港で2,970万ペソ相当のシャブを所持していた女性が逮捕される
マニラ(フィリピン)発 — 土曜日、ニノイ・アキノ国際空港第3ターミナルにて、違法薬物メタンフェタミン(通称シャブ)を密輸しようとしたとして、ある女性が逮捕されました。押収された薬物の末端価格は2,970万ペソにのぼります。 逮捕されたのは43歳のフィリピン人女性で、名前はリン(Lyn)とだけ公表されています。フィリピン麻薬取締局(PDEA)国家首都圏支局によると、リンのスーツケースからは4.36キロのシャブが見つかり、それは黒いダクトテープで覆われた即席のパウチに隠されていました。 リンはマレーシア・クアラルンプールから到着したばかりで、午後1時35分頃に空港のX線検査エリアで拘束されました。 スーツケースを開けたところ、衣類、タオル、毛布、掛け布団の下から違法薬物が発見されました。 当局はリンのパスポート、身分証明書、その他の渡航書類を押収しました。彼女は**共和国法第9165号(包括的危険薬物法)**違反の疑いで訴追される見込みです。 フィリピン麻薬取締局長イサガニ・ネレス氏は次のように述べました: 「この押収作戦は、PDEAと法執行機関との強力な連携の成果です。」 なお、同日にはカロオカン市においても2人の容疑者から約65グラム(44万2,000ペソ相当)のシャブが押収され、薬物密売容疑で拘束されています。 「提供元」 http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。
フィリピン シャルガオ島でスペイン人実業家を殺害したとして告発された警官たちに保釈は認められず
マニラ(フィリピン)発 — 地元裁判所は、2020年にスペイン人実業家ディエゴ・ベリョ・ラフエンテ氏を殺害したとして告発された3人の警察官に対し、保釈を認めない判断を下しました。 2024年5月27日付の命令において、マニラ地方裁判所第1支部は、警察大尉ワイズ・ビセンテ・パヌエロス、警察軍曹ロネル・パゾ、警察軍曹ニド・ボーイ・コルテスの3名による保釈申請を却下しました。裁判所は「被告に対する有罪の証拠は強力である」と述べました。 「検察は全被告に対する有罪の証拠が強いことを立証した。現時点では、ラフエンテ氏が買収捜査中に被告らに発砲し、それに応戦したという被告側の主張は、あくまで彼らの一方的な説明にすぎない。」 これまでの経緯 2022年3月17日、パゾ、コルテス、パヌエロスの3名に対して、「刑法による殺人罪」と「共和国法第10591号(銃器・弾薬の不法所持等)に基づく証拠の捏造罪」がスリガオ・デル・ノルテ地方裁判所第31支部にて起訴されました。 2023年2月6日には、犯罪捜査グループ(CIDG)より逮捕状の執行報告が提出され、3人は自発的に出頭したことが明らかにされました。 その後、2023年3月1日に行われた罪状認否において、3人は無罪を主張。10月には「有罪の証拠は弱い」としてそれぞれ保釈請求を行いました。 事件の背景 亡くなったラフエンテ氏は、ドゥテルテ前大統領による麻薬撲滅戦争の犠牲者のひとりであり、違法薬物取引への関与があったと警察は主張していましたが、その説は家族や友人らによって否定されました。 2020年、ラフエンテ氏はシャルガオ島での麻薬捜査中に警察との銃撃戦の末、死亡したとされています。 裁判所の判断 被告の主張とは異なり、裁判所は「証拠は強力である」と断定しました。 裁判所によると、被告らはそれぞれの供述書において犯行現場にいたこと、また買収捜査に関与していたことを認めており、それぞれの役割も明示されていました。 さらに、「銃撃戦があった」とする警察側の主張は、国家捜査局(NBI)によって否定されました。 「証言および法医学的証拠により、ラフエンテ氏の死は武力衝突によるものではないことが明らかになった。被害者の手および使用されたとされる.45口径の銃から硝煙反応が出たにも関わらず、それが実際の発砲を意味するものではない。」 NBIの調査結果は、国家警察SOCO(犯罪現場捜査班)やフィリピン麻薬取締局(PDEA)との共同調査に基づいたもので、裁判所もこの結果に信頼を寄せています。 NBIは事件の再現も行い、被告らの供述を検証しましたが、他の証人(アンティパサド氏およびパロマー氏)の供述や発砲痕などの物的証拠と照らし合わせた結果、「銃撃戦」は存在しなかったと結論づけられました。 「特に、.45口径拳銃の3つの部品と、パヌエロス警察大尉およびコルテス警察軍曹の銃から発射された6つの9mm薬莢の三角形の配置は、銃撃戦があったとは考えにくい状況を示していた。」 さらに裁判所は、パゾ警察軍曹に関しても発砲された薬莢が発見されていないにも関わらず、「共謀の証拠が強い」と判断しました。 「パゾ被告も現場にいたと自ら認めており、パラフィン検査でも陽性反応が出ている。よって彼の関与についても有罪の証拠は強い」と裁判所は述べました。 「提供元」 http://philstar.com 弊社ではフィリピンでのお困りごとなどに対応しています。 お困りの際は、LINEにてお気軽にお問い合わせください。