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2024/12/10

フィリピン カンラオン火山が噴火、警戒レベル3に引き上げ 

マニラ(更新)— ネグロス島にあるカンラオン火山が月曜日午後に噴火したと、フィリピン火山地震研究所(Phivolcs)が発表しました。

フィリピン火山地震研究所によると、午後3時の噴火で「大量の噴煙が発生し、急速に3,000メートルの高さまで上昇」しました。

また、火山灰や岩石が高速で地面を流れる火砕流(Pyroclastic Density Currents、PDC)がカンラオン火山の南東斜面を下ったとしています。

Phivolcsは火山の警戒レベルを0~5段階のスケールで2から3に引き上げ、さらなる爆発的噴火の可能性を警告しました。地方自治体には火山から半径6キロ以内の住民を避難させるよう勧告しました。

ネグロス・オリエンタル州のカンラオン市政府は、カンラオン火山の麓付近に住む住民に対し強制避難命令を発令しました。

ライブ中継で、ブッチョク・カルデナス市長はこの命令がプラ、マスログ、マライバ、ルマパオの各バランガイ(行政区)を対象としていると述べました。

「安全第一が最も重要です」とカルデナス市長は語りました。

カンラオン火山の南西斜面にあるラ・カステリャナ町の4つの山間部の村では「避難が進行中」と、町警察のロネル・アレバロ巡査部長が述べましたが、避難対象となる住民の総数については明らかにしませんでした。

社会福祉開発省(DSWD)は、主要地域に家族用食品パックを事前に配置していると発表しました。

「バリェエルモソには5,000以上、ギフルンガンには10,000、さらにカンラオン市にも配置しています」とDSWD中部ビサヤ局のシャレイン・ルセロ局長が述べました。

また、家族用キット、衛生キット、モジュラー型のテント、調理用キット、寝具キットなどの非食品アイテムも待機中とされています。

9月には、火山が1日で数千トンの有害ガスを放出した後、周辺住民数百人が避難しました。

Phivolcsによると、カンラオン火山は1866年以来、40回以上噴火しています。

1996年には火山からの噴石により登山者3人が犠牲になりました。海抜2,400メートル以上にそびえるカンラオン火山は、フィリピンにある24の活火山の1つです。

フィリピンは地震活動が活発な「太平洋火山帯(リング・オブ・ファイア)」に位置しており、この地域には世界の火山の半数以上が集中しています。

「発信元:TV Patrol」 https://www.abs-cbn.com/news/regions/2024/12/9/kanlaon-volcano-erupts-alert-level-raised-to-3-1541

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