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LTFRBがGrab等の配車車両枠8,750台を開放 マニラ首都圏は7,500台をEV限定に 通勤への影響を整理
フィリピンの陸上運輸フランチャイズ規制委員会(LTFRB)は2026年9月6日、配車アプリ(TNVS=Transport Network Vehicle Service)向けの新規車両枠を、マニラ首都圏とイロコス地方・ビコル地方で合計8,750台分開放したと発表しました。GrabなどのアプリでつかまえるTNVS車両が増えることになり、通勤・通学や生活の足に関わる話題です。この記事では、公表された枠の内訳と、在住者の生活にどう関係しうるかを事実ベースで整理します。
枠の内訳:マニラ首都圏の7,500台はEV限定
今回の最大のポイントは、マニラ首都圏(NCR)に割り当てられた7,500台分がすべて電気自動車(EV)に限定されている点です。LTFRBによると、対象となるのはプラグインハイブリッド車(PHEV)とバッテリー式電気自動車(BEV)で、通常のガソリン・ディーゼル車(ICE)や、PHEV以外のハイブリッド車(HEV)は今回の枠の対象外とされました。政府が掲げる「近代的で環境に優しい公共交通」の方針に沿った措置だと、LTFRBのグレッグ・プア委員長代行は説明しています。
地方の枠も同時に開放されました。イロコス地方には合計650台分が割り当てられ、うちイロコス・ノルテには内燃機関車と非内燃機関車が各75台ずつ、イロコス・スールとラ・ウニオンにも同じ配分がなされています。パンガシナンには200台分(内燃機関車と非内燃機関車が各100台)、ビコル地方には600台分(うち半数がEV)が承認されました。
なぜ増枠されたのか
LTFRBは、通勤客の増加に対してTNVSの割当が不足していることが監視と調査で判明したため、今回の増枠に踏み切ったとしています。同委員会は「都市部・商業・行政・観光の拠点が拡大し、安全で信頼でき、利用しやすい交通サービスへの需要が高まっている」という趣旨の分析結果にも言及しました。ラッシュ時にアプリでなかなか車がつかまらない、料金が跳ね上がる、といった首都圏でおなじみの状況に対する供給側の対応、と読み取れます。
在住者の生活への影響
車を持たずにアプリの配車に頼って移動する在住日本人にとっては、供給台数が増えれば待ち時間や需要ひっ迫時の割増料金がやわらぐことが期待されます。ただし、今回発表されたのはあくまで「枠の開放」であり、実際に街を走る車が即座に増えるわけではありません。LTFRBは、この措置を定めた覚書回状(Memorandum Circular 2026-084)が一般紙に公告された後に、枠の申請受付を始めるとしています。増車が体感できるまでには申請・登録・車両手配の時間がかかる見通しです。
数字で整理
| 地域 | 枠(台) | 備考 |
|---|---|---|
| マニラ首都圏(NCR) | 7,500 | EV(PHEV/BEV)限定 |
| イロコス地方 | 650 | ノルテ・スール・ラ ウニオンに配分 |
| パンガシナン | 200 | 内燃・非内燃 各100 |
| ビコル地方 | 600 | うち半数がEV |
| 合計 | 8,750 | 覚書回状2026-084 |
利用時の注意
枠が開放されても、供給が需要に追いつくまでには時間差があります。台風やハバガット豪雨で道路が冠水した日は配車が集中し、増枠後もアプリがつかまりにくくなることが予想されます。悪天候時は早めの手配、あるいはLRT・MRTなど鉄道との併用を前提に動くのが現実的でしょう。EV限定という条件が、実際に何台の車両が首都圏の枠を埋めるかにも影響する可能性があります。
よくある質問
Q. すぐに配車がつかまりやすくなりますか。
A. すぐには変わりません。覚書回状の公告後に申請受付が始まる段階で、実際の増車はその先になります。
Q. マニラ首都圏の枠はなぜEV限定なのですか。
A. 政府の「近代的で環境に優しい公共交通」方針に沿った措置で、対象はPHEVとBEVに限られます。ガソリン・ディーゼル車は今回の枠の対象外です。
Q. 8,750台はいつ決まったのですか。
A. LTFRBが2026年9月6日に発表しました。根拠は覚書回状2026-084です。
出典
Inquirer.net「LTFRB opens 8,750 slots for TNVS units in Metro Manila, Ilocos, Bicol」(2026年9月6日付、LTFRBの発表およびグレッグ・プア委員長代行の説明、覚書回状2026-084に基づく)。