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2026/06/04

マルコス大統領と高市首相、東京首脳会談でフィリピン・日本関係を最高レベルの外交関係へ格上げ

フィリピン・マニラ — フェルディナンド・マルコス・ジュニア大統領と日本の高市早苗首相は、両国関係を「包括的戦略的パートナーシップ(Comprehensive Strategic Partnership)」へ格上げした。これは二国間協力における最高レベルの関係であり、変化する地域情勢の中で安全保障および経済面での結びつきを強化する狙いがある。

両首脳は、2026年5月28日(木)、東京の赤坂迎賓館で行われた首脳会談後の共同記者会見でこの決定を発表した。この日はマニラと東京の外交関係樹立70周年にあたる。

マルコス大統領は、

「本日、両国関係を『強化された戦略的パートナーシップ(Strengthened Strategic Partnership)』から『包括的戦略的パートナーシップ』へ引き上げたことを発表できることを嬉しく思います」

と述べた。

さらに、

「これは、現代の変化する課題と機会に対応する中で、両国関係の強さ、深さ、広がりを示すものです」

と語った。

マルコス大統領によれば、会談では経済連携、エネルギー安全保障、脱炭素化、防衛・安全保障、海洋協力、人工知能(AI)、先端産業などの分野で日本との協力を拡大する方針を再確認したという。

また、

「今回の関係格上げは、将来に向けた生産的なパートナーシップの基盤を築き、両国および両国民にとってさらに大きな利益をもたらすものです」

と述べた。

一方、高市首相は、この格上げを世界的な不安定化への備えとして位置付けた。

「これは、国際情勢の変化に左右されることなく、価値観を共有する両国が持続的に多層的な関係を強化していく決意を示すものです」

と語った。

両首脳は、インド太平洋地域の情勢や、中東情勢がエネルギー安全保障に与える影響についても意見交換を行った。

マルコス大統領は、より深い安全保障・防衛協力、海洋協力の強化、経済安全保障、貿易・投資の拡大、インフラおよび開発分野での協力強化など、フィリピン側の優先課題を提起した。

また、政府開発援助(ODA)、高等教育、環境保護、防災・災害対応についても協議された。

さらにマルコス大統領は、日本が引き続きミンダナオ和平プロセスを支援していることを歓迎した。

マルコス大統領は、日本政府の招待を受けて4日間の国賓訪問のため来日している。

なお、日本が現在の天皇の即位(2019年)以降に受け入れた国賓訪問は今回で3例目となる。

中国との共通課題

今回の関係格上げは、フィリピンと日本の双方が中国との海洋上の緊張に直面している中で行われた。

フィリピンにとって近年最大の火種となっているのは、排他的経済水域(EEZ)内にある漁場「スカボロー礁(Scarborough Shoal)」である。

中国は2012年に同礁を実効支配して以降、海警船や漁船を展開し続けている。

今年4月には、衛星画像によって、中国船と浮体式バリケードが礁の入り口を封鎖している様子が確認された。これはフィリピンが繰り返し外交抗議を行っている一連の妨害行為の最新事例である。

中国は現在も、2016年にオランダ・ハーグの仲裁裁判所が「中国の広範な領有権主張には国際法上の根拠がない」と判断した裁定を受け入れていない。

一方、日本も東シナ海の尖閣諸島を巡って中国と対立している。

中国は尖閣諸島を「釣魚島(Diaoyu)」と呼び、自国領であると主張している。

緊張が高まったきっかけの一つは、高市首相が2025年11月7日に国会で、

「中国が台湾を攻撃した場合、日本が軍事的対応を取る可能性がある」

と発言したことだった。

中国政府はこれに強く反発し、自国民に対して日本への渡航自粛を呼びかけるとともに、日本産水産物の輸入停止措置を取り、さらに海警船を尖閣諸島周辺海域へ派遣した。

「提供元」http://philstar.com

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