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フィリピン GCash、Maya、GoTyme が Google Pay に対応
マニラ発 — Google Wallet(グーグルウォレット)がフィリピンで利用可能になったことで、ユーザーは GCash や Maya といった人気の eウォレット、さらに7つの銀行のカードをスマートフォンに連携し、「タップして支払う」便利な決済が可能になった。
Google Play ストアからダウンロードできるこのアプリは、Android ユーザーがデビットカード、クレジットカード、eウォレットなどを登録して、タップ決済機能を利用できるようにするもの。
11月18日(火)のローンチイベントで、Google Pay Philippines は Google Wallet が フィリピン国内の9発行体(イシュアー)に対応 していることを確認した。
Mastercard・Visa のクレジット/デビットカードが含まれるが、BPI と BDO はまだ非対応 だという。
対応しているフィリピンの発行体:
• China Banking Corp.
• Mastercard クレジットカード
• Visa クレジット/デビットカード
• East West Banking Corp.
• Mastercard・Visa クレジットカード
• GCash
• Mastercard デビットカード
• GoTyme Bank Corp.
• Visa デビットカード
• Maya Bank Inc.
• Visa クレジットカード
• Rizal Commercial Banking Corp. (RCBC)
• Mastercard クレジットカード
• Visa クレジットカード
• UnionBank of the Philippines
• Visa カード
• Wise Pilipinas
• Visa プリペイドカード
• Zed Financial PH Inc.
• Mastercard クレジットカード
QR コードや物理カードを使う従来の方法に加えて、Google Wallet を使えば、ユーザーは支払い端末にスマートフォンをかざすだけで決済ができ、スムーズな非接触体験が可能になる。
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■ Google Wallet の設定方法
ユーザーは、まずスマートフォンの設定で 近距離無線通信(NFC)を有効化 する必要がある。
NFC は、スマホやスマートウォッチなどの電子機器が、磁界誘導によって短距離でワイヤレス通信を行う仕組み。
Google Wallet を設定するには、
1.「支払いの設定」を選び
2. Google Wallet をデフォルトの決済アプリに指定し
3. Google Pay が対応しているデビット/クレジットカードを追加する
といった手順になる。
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■ 支払い以外の機能も充実
デジタルウォレット内には、会員カード、ポイントカード、ギフトカード、チケット、乗車券、パス、鍵、ID など も保存可能。
オンライン予約後に「Add to Wallet(ウォレットに追加)」と表示されるケースもある。
航空券や電車のチケットにも対応。
Google Pay は、タップ決済時に実際のカード番号を保護するため、暗号化された決済コード を使用しセキュリティを確保している。
Android 側でも、2段階認証や遠隔でのデータ消去機能など、追加の保護機能を備える。
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■ iOS ユーザーは利用不可、Apple Pay は2026年導入の可能性も
一方で、Google Wallet は iOS では利用できない。
Apple デバイスにはすでに Apple Wallet が標準搭載されており、Apple Pay による決済はまだフィリピンではサポートされていない。
しかし、2026年のローンチの可能性 が報じられており、フィリピン中央銀行(BSP)が Apple Pay・Google Pay が登録なしで運用できると発表したことからも、その実現性は高まっている。
「提供元」http://philstar.com
