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2025/11/21

フィリピン・タギッグ地下鉄事業、DMCI連合が落札

マニラ発 — フィリピン初の地下鉄プロジェクトは、タギッグ市方面の区間建設契約が運輸省(DOTr)によって落札され、また一つ前進した。

フィリピン・スター紙が入手した文書によると、DOTr はメトロマニラ地下鉄プロジェクト(MMSP)の契約パッケージ(CP)105を、D.M.コンスンジ社(DMCI)と西松建設によるジョイントベンチャーに対して落札通知として発出した。これにより、同JVは地下鉄関連契約を新たに獲得したことになる。

落札通知によれば、DMCI–西松建設JVへの支払総額は 217.3億ペソ(約5,217万ドル、約39.6億円)。この金額には12%の付加価値税は含まれていない。通知の日付は10月29日で、JVを代表する松下圭司氏宛てに発行された。同通知により、JVは28日以内に履行保証を提出した上で、事業を進めることが求められる。

DOTr が MMSP の新規契約を付与するのは 2022 年以来初めてで、この遅れが同プロジェクトの完了時期を少なくとも 3 年押し延ばす要因となっている。

CP105 はタギッグ市内の地下鉄区間を対象とし、**0.66キロのトンネル、カラヤアン駅(242.2メートル)およびボニファシオ・グローバル・シティ駅(436.05メートル)**の建設を含む。

DMCI が投資家向けに報告したところによれば、CP105 の完了には 少なくとも67カ月(6年5カ月) かかる見通し。

今回の落札を経て、DOTr が発注すべき契約パッケージは残り2件となった。
CP108(ロートン~上院議会ビル区間) と CP109(空港ライン) の2つだ。
同省は、MMSP の新たな完成期限である 2032年 に間に合わせるため、年内にすべての契約を発注する方針。

DMCI と西松建設のコンビにとって、CP105 は MMSP における 2件目の受注。
両社は 2022 年に CP102(イーストアベニュー~ケソンアベニュー区間) も落札している。

フィリピン初の地下鉄となる MMSP は、バレンズエラ市からニノイ・アキノ国際空港までの 33キロを結び、全17駅で構成される。完成後は、端から端までの移動時間が わずか35分 に短縮される見込みだ。

当初、MMSP は 2028年部分運行開始 を予定していたが、複数区間で用地取得の遅れが発生し、完成時期は2032年へと後ろ倒しとなっている。

「提供元」http://philstar.com

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