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フィリピン 過積載トラックが原因か ピガタン橋崩落で7人負傷
【フィリピン・マニラ発】
カガヤン州アルカラ町にある建設から45年が経過したピガタン橋が、10月6日(月)の午後、18トンの耐荷重制限を超えた複数のトラックが通行したとみられる影響で崩落し、7人が負傷しました。
カガヤン州防災局(PDRRMO)によると、橋が約6メートルの高さから崩落した際、4台のトラックがともに転落。7人のトラック運転手および同乗者が軽傷を負いましたが、死者は確認されていません。
公共事業道路省(DPWH)の初期報告によると、崩落当時、推定50トンの荷を積んだトラックが3台橋の上にいたとされています。ただし、PDRRMOのルエリ・ラプシング局長は、「各トラックの正確な積載量はまだ確認中であり、過積載が直接の原因かどうかは現時点で断定できない」と述べています。
ピガタン橋はカガヤン州を縦断する主要幹線道路のひとつで、日常的に多くの配送トラックが通行しています。DPWHのヴィンス・ディゾン長官は、「現在、橋の早急な修復または仮設橋の設置を検討している」と述べ、特に稲やトウモロコシの収穫期を前に、物流網への影響を最小限に抑える必要があると強調しました。
「この道路は北部やトゥゲガラオ方面へ向かう重要ルートです。橋が崩落したことで、特に穀物を積んだトラックが大きく迂回しなければならず、住民への負担が増しています」とディゾン氏はラジオ局dzBBの取材に語りました。
■ 代替ルートの案内
当局は橋の閉鎖に伴い、以下の迂回ルートを案内しています。
• トゥゲガラオ方面:Dummon–Capissayan 経由、または Baggao–Peñablanca Road
• アパリ/サンタアナ方面:Baybayog–Capissayan–Dummon または Burobor Road
• その他の迂回路:Tuguegarao Junction Baybayog から Poblacion、Bitag Grande、San Jose を経由し、Nangalinan 方面へ左折して Tallang–Remus–Capissayan–Gattaran に接続
→ Nabaccayan 経由で Lal-lo 方面、または Dummun Gattaran Centro 方面へ進行可能
• 軽車両:Piggatan–Maraburab Barangay Road
• 大型車両:Junction Gattaran–Cumao–Capissayan–Sta. Margarita–Bolos
ディゾン長官は、「長距離迂回により物流コストが上昇する見込み」とし、全国の老朽橋についても順次点検を行うよう関係機関に指示しました。
また、今後数カ月以内に仮設の橋を建設する計画も検討されています。
「提供元」http://philstar.com
