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2025/10/02
フィリピン・タール火山、2度の小規模噴火を記録
マニラ発(フィリピン)— フィリピン火山地震研究所(Phivolcs)によると、バタンガス州のタール火山で昨日未明、2回の小規模噴火が観測された。
Phivolcsは、今回の噴火は約3時間前にセブを襲ったマグニチュード6.9の地震とは無関係だと説明している。噴火では噴煙が発生したが、周辺のコミュニティへの影響はなかった。
火山学者によると、最初の噴火は午前0時57分から1時2分にかけて発生した水蒸気噴火(フレアティック噴火)で、2回目は午前2時2分から2時15分にかけて発生した、より規模の大きなフレアトマグマ噴火だった。
Phivolcsは、2回目の噴火について、タール火山観測所に設置されたサーマルカメラおよび主火口観測所のIPカメラによって記録されたと報告している。
タール火山観測所(バタンガス州タリサイ町ブコ村)のパオロ・レニヴァ常駐火山学者は「水蒸気噴火は、水が高温の岩石と接触した際に発生する爆発現象」と説明。一方で「フレアトマグマ噴火はマグマが水と接触することで起こり、蒸気や火山灰、噴出物を伴う爆発を引き起こす。水蒸気噴火よりも高い噴煙柱を発生させることがある」と述べた。
現在、タール火山には「警戒レベル1」(低度の火山不安定状態)が維持されている。タール火山島への立ち入りは禁止されており、周辺住民は緊急時に当局の指示に従うよう呼びかけられている。
「提供元」http://philstar.com
