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カリラヤ慰霊碑〜フィリピンに眠る日本人戦没者への祈り 〜
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フィリピンの日本人戦没者慰霊碑は、1973年(昭和48年)に建立されました。
この慰霊碑は、第二次世界大戦中にフィリピンで命を落とした約52万人の日本人戦没者を悼むために建設されました。この碑の設立に際して、フィリピン政府と地元の協力を得ており、戦争の犠牲者を追悼し、日比両国の平和と友好を祈念する場としても機能しています。
この慰霊碑は、フィリピンのラグナ州カリラヤに位置しており、正式名称は「比島戦没者乃碑(ひとうせんぼつしゃのひ)」です。白い御影石でできたシンプルながらも荘厳なデザインが特徴で、多くの参拝者が訪れます。毎年、8月15日の終戦記念日には、
在フィリピン日本国大使館主催で慰霊祭が開催され、戦没者への追悼の辞、献花、両国国歌の斉唱などが行われます。この行事にはフィリピンと日本の関係者、在留邦人が多く参列し、両国の友好関係の象徴として大切にされています。
慰霊碑の建設経緯
第二次世界大戦中、フィリピンは日本と連合国との激戦地となり、多くの命が失われました。日本兵の犠牲者は特に多く、これに対して戦後、慰霊のための場所を設ける動きがありました。フィリピンのカリラヤに選定されたのは、戦場跡地であり、日本兵の遺骨が数多く残された地でもあったからです。この慰霊碑は、日本政府が主導し、当時のフィリピン政府と協力して建てられ、戦争の痛ましさを忘れないためのシンボルとして機能しています。
訪れる人にとってこの場所とは?
この場所を訪れる人々にとって、単なる戦争の記念碑ではなく、平和の象徴としての意味を持ちます。慰霊碑周辺は日本庭園風の造りになっており、静寂で落ち着いた雰囲気が漂い、戦争の悲劇を思い起こすと同時に、今の平和を噛み締める場所です。観光客はもちろん、戦没者の遺族や現地に住む日本人、フィリピン人も訪れ、互いの過去と未来を考える機会を得られます。
慰霊祭とイベント
毎年行われる慰霊祭は、8月15日の終戦記念日に行われ、多くの参加者が集まります。
この慰霊祭では、日比両国の国歌斉唱や黙祷、追悼の辞、献花などの儀式が厳かに執り行われます。
2024年の慰霊祭には220名もの参加者が集まり、戦争の犠牲者たちを追悼しました。
これは、次世代に戦争の悲惨さを伝える重要な機会となっており、平和への願いを新たにする場となっています。
まとめ
この慰霊碑の存在は、戦争の歴史を知り、平和の重要性を再確認する大切な場所となっています。戦争の重みを感じ取れる場所にもなっており訪問者は、歴史の記憶を追いながら、
フィリピンと日本の現在の友好関係を感じることができるでしょう。